● 水捏ね仕上げ

水捏ね仕上げは、
土と砂とスサでできています。
糊を使わないで、固めるには高い技術が必要なそうです。
そんな奥田さんの材料の割合は、
土と砂とスサが
10:6:10以上だそうです。
たくさん!と左官屋さんたちは驚いていましたが、
私はその標準なるものがまったくわからないので、
日本左官業組合さんの左官の技、伝統を現代に生かすという本をみてみました。
そこには、10:8:4とでていました。
ずいぶんちがうのですね。
お弟子さんがバケツの中の土をとってみせてくださいました。
つかんだ手からスサがみえています。
たくさんはいっているのがわかりました。
でもこの割合は、土によってちがい、
京都の中内建材店さんのものだとこんな割合でいけても、
他の京都の建材屋さんの土だと砂多くいれないといけないから、
スサがはいらないというお話も聞きました。
そういう土だと、外部では使えないのだとか。
土の性質を知り尽くした
言葉ですね。
すごいです。
どの土が使えるの?という質問に、
お弟子さんは、砕いて練って、乾燥したときに固まったものと
おしゃっていました。
いれる藁ですが20年以上経ったものを木槌でたたいてつかっているそうです。
農耕民族だった先祖は藁を知っていた。。
そうおっしゃっていました。
そして、どうして、この土にこだわるかの理由を
指と指を組み合わせて表現をしてくださいました。
土壁のいいところは動くところにある。
とおっしゃり、組みあわせた指をほどいてみせて、
薄くぬるととまてしまう。
砂が多いと固まってしまう
ざくっとしずんでふわっとあがる。そんな壁をつくりたいとおしゃっていました。
ざくっとしずんでふわっとあがる。
時間が経った壁もまた、みてみたいですね。

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