● スープ

時折、面倒なことをしたくなる。
ブイヨンからスープをつくってみた。
自営業だからできる楽しみ。。
(作業時間は少なくても、火がついている時間がひたすら長い。。けれど
傍に居られる仕事。なので、お豆を煮たりとか、そういうただただ待つものは、
自営業者にはむいているかも!)
で。結果はどうかというと、
味はやわらかい。
派手さはなくて。
でも、一番は、こうういうものは、なんだか体のあたたまりかたと香が違うように思う。
母は料理好きな人だけれど、
ほんだしであるとか、化学調味料を普通につかっている家に育って、
1人ぐらしをしていたとき、
ちゃんとやってみようと。。
かつおぶしだとか昆布だとか
そういうものからお出汁をとっていたときがあって、
そうういうときの味って。
化学調味料になれている舌にははじめは、
物足りなくかんじる。
けれど毎日つづけるようにしていて、
ふと、
今まで食べてきた味に触れると
おかしいって気づく。
なんだろうなぁ。余計な味がして、
しつこくかんじるのです。。
しばらくしていいなぁと思う。
そんなもの。
なくても大丈夫だったのに、
変えられないもの。
そして失敗もするけど、
あぁいいなと思うときに
出会える。そんなもの。
こんなにまわりくどく書いて、
何をいいたいのかというと、
そんなスープみたいな家をつくりたい。。
そう思うのです。
素のものって
ぱっとみの派手さはない。
けれど、
気づくとほっとして体があたたまるような
あたたまりかたが持続するような
そんな空間ができればよいなぁと
思うのです。
基本は、シンプルでいて。
・・・といっても、傍に居られるといっても、そんな作業すら
今の私には、時間的に厳しい
けれど、
そういうことをかんじたくて、
たまにする作業です。
参考にしたのは、
辰巳芳子さんの あなたのために 
知っている人も多いかな。
お料理の方法だけでなく、生き方みたいなものも
本をみているとなんだか伝わってくる。
その中の一文。
よいことばはたくさんあるのだけど。
10の火は1からはじまる。
2-3までが弱火、
4は弱火の強
5-中火
6-7-8は中火の強
10、最強。
加えて0がある。
これは余熱。
余熱の計算ができるようになれば仕事は楽しい
いつかそんなふうに暮らしてみたいなと思うのです。

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