●木の里を訪ねて

2009.01.17
ちっちゃいおうちの施主さんと共に
木の里を訪れました。
今回、地元、埼玉県の杉材を使って家を建てることになりました。
埼玉の西川材は、目の詰まった良材として伝えられています。
訪れたのはフォレスト西川さんです。
まずはプレカット工場です。
ちょうどお寺の材を加工していました。
機械が動いている様子はおもしろくて、
施主さんのご主人、さすが男の子(いくつになっても男性は機械好きなのでしょうか。。)
目を輝かせてみていました。
手刻みだと2ヶ月ほどかかるものが、
約一日。あっという間なのですね。
でも、そのことを言ってしまった後、おしゃっていた印象の強いことばがあります。
でも、すごく考えて、つくっているのですよ。
このみえるこの木をどこの梁にもっていこうか、
どうみせていこうかなど。。
どんな方法であれ、つくるのは
人なんですよね。
・・よい人に出会えてよかったです。
施主さんがおしゃっていましたが、
機械という方法をとっても、ここは
地元の木を自分たちで加工して、自分たちで外にだしている。。
顔のみえるものづくりをされているんだなと思いました。
製材の場面もみせていただきました。
製材とは、プレカットや刻みの前に行われる作業です。
まずは大きな丸太をタイヤみたいなものにのせて、
機械で、皮をむいていきます。
それを二人がかりで製材してくのです。
大きな木を1面ずつ、年輪などをみながら、
機械に通していきます。
そうすると皮面から真っ白い、綺麗な面が現れていました。
9mの材料まで、できるそうですね。
迫力があって興奮してしまいました。
そして、丸太たちも、みせていきました。
大きな丸太がごろん。ごろんとしていて、
施主さんたちも大興奮でした。
その他にも梁などをとった後を板材に、製材して、
天然乾燥しているものなどもありました。
天然乾燥や、低中温乾燥のものは、外部には割れがはいりますが、
内部に割れがはいりにくくなります。
反対に、高温乾燥したものは、外部には割れがでませんが、
内部に割れがでやすくなります。
内部に割れがでない方法のほうが、強いんではないかと
思いっています。
できてしまうとわからない(気づかない作業ですが)こういう部分にも
たくさんの人の思いや技術が込められてるのですね。
そのことをお伝えすると、
でも、これよりも前に、山で木を育てている人、
それを伐採する人がいらっしゃるのですよ!とのこと。
なんだか、じーんとしてしまいました。
その後、西川材で建てたモデルルームを見学。
経年変化した木のようすもみれて、
杉のあたたかさにも触れることができました。
施主さんもにっこりされていましたが、
つくりてさんも始終笑顔でしたね。
なんだかそのようすをみていた私もうれしくなりました。
ありがとうございました。