●大工工事

2009.0521
大工さん4人 棟梁のOさん、Nさん、Mさん、Mさん
大工さん、最終日です。
大工さんたちは、それぞれ、
居間、下足室、玄関ホールのラスボード貼りをされていました。
最後まで見えていた柱や梁たちも隠れてしまいますね。
気づくと棟梁の姿が見えない!と思い、
2階にいくと、
込み栓をカットしておりました。
そして、カットされた部分をのみをつかって面をとられておりました。
このお家は、
大工さんによって、
伝統的な継手、仕口をつかって組み上げられております。
金物に頼らないで、
木と木を組んでいくことによって、
丈夫で長持ちする家をつくっています。
金物は緩んでしまいますが、
木は呼吸するものですから、
木どうしの癖をよんで建てられたものは
長くしっかりと建ちつづけられます。
また木のもつ、
ほっとするかんじもいいですね。
写真は、今日の様子と
数ヶ月前の構造がみえる状態のものです。
今日は特別にたくさんupします。
大黒柱と梁の栗の木は、たとえ、乾燥によって、すいてしまっても、
材が下にきて、隙間がみえないようなつくりになっているそうです。
何十年後のことまで考えられてつくられているのですね。
また、毎日、大工さんたちのお仕事をみさせていただいて思ったことは、
例えば、10の仕事を5まですれば、普通の仕事としたら、
あたりまえのように、10、それ以上の仕事をしてくださっていました。
見えなくなるところも全てです。
技術と誇りと愛情、全部なくてはできないものだと思うのです。
さみしい。さみしい。を連発していたら、
まだまだ、きますよとおしゃってくださいました。
設計者という仕事は、施主さんの思いを聞いて、図面を描き、伝えることはできますが、
つくりてさんがいなければ、カタチにならないので、
こころから信頼できるつくりてさんに出会えて、
本当に幸せです。
また一緒にお仕事ができる日を楽しみにしております。
ありがとうございました。