● 伝える技術

久住さんのお話はおもしろく深い。
鏝屋さんが、ここ5年くらい、左官屋さんとお話をして
鏝をつくる機会が多くなったとおしゃっていた。
訪れてくれれば、こうしてほしいと注文を聞いて造ることができるが
遠いとできないこともあり。
話しを効くといいというものはそれぞれ違うので困ってしまうというような
だからここで、みなの意見をお聞きしたいというような
お話をされていて。
それに対して、具体的な例をあげながら、
いい鏝といっても、材によっても、使い方によっても、
人によっても違うことをいい、
若い頃など、
経験がないときに、
先輩などからあれがいい、これがいいという話しを聞いて、
鏝を買う。
それがうまくつかえなかったとき、
本当な自分がらうまく伝える技術がなかったのに、
鏝屋さんのせいにしていないかというお話と
鏝に求める形をひとつにしてしまったら
仕上がりがひとつになってしまって面白みがなくなるという言葉をおしゃっていた。
最後に判断するのは自分だとも。
確かに、左官のよさというのは
人の手によってつくられる違いのあるところにあるのかもしれないし、
自分で判断しているということは他の全ての仕事にあてはまるように思う。

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