●建具屋さん訪問

つづきです。
そして、この後、補強の桟をいれていきます。
表面に厚い板を貼るのですが、伸縮したときに透けないように、
また強度的な補強の意味があります。
板を相シャクりにする方法もあるのですが、この薄さでは欠かないほうが
よいとのことでした。
この桟の間は空気層になるので、断熱の効果もでるそうです。
頼もしい戸です。
玄関戸はタモですが、中身はより強度がでるようにヒバをつかってくださっています。
この後、表面に貼る厚板を加工していきます。
あらかじめ、大体の大きさに揃えたものを全体に配り、
並べる順番を決め、入る大きさにカンナでけずっていきます。
ぎりぎりぴったりにするために、微調整してははめてみて
を繰り返していました。
ここでは、たくさんの材木が天然乾燥してあります。
建具の材は乾燥したものが必要なため、
こうやって、何年もねかしているもので、
つくってくださっています。
こういう手間をかけた建具を、
大変だと言う職人さんもいる中、
つくる楽しみがあってうれしい。
またお施主さんにとっては一生にひとつの建具だから、
いいものをつくりたいっておっしゃっていました。
こころのこもった丁寧な建具、
今、この工房でみても、あたたかい存在感がありますが、
現場に組み込まれるのがまた楽しみですね。
こうした無垢の建具はよごれたら、
ペ−パ−で削って、直すことができるそうです。
楽しみですね!