● 木の乾燥

木材の天然乾燥と高温乾燥の木のセミナ-に参加しました。
写真は、高温(80度くらいだそうです。)乾燥をしたばかりのもの。
高温乾燥は、はじめに、120度くらいまで温度をあげて、外周部を固めて、
その後、温度を下げて内部を乾燥させていくため、内部に割れがでてしまう。。
(写真くらいは許容範囲だとおしゃっていましたが。。)、本当に、外周部はきれいなまま、
内部にヒビがはいっている。
けれど、外周部はきれいなので、小口をみなければ、割れていない=強いとみられてしまうので、
こちらのほうが需要があるみたいです。
対して、天然乾燥や、低温乾燥のものは、中心部にヒビはでにくい(でているけれど、これにくらべると小さい)そのかわり、外周部にヒビがはいってくる。
なので、割れている=というイメ-ジで、需要が少ないそうです。
自らを守るため外の柔らかい部分にヒビがでるほうが自然なように思うけれど。
市場はそうではないみたいですね。
内部にヒビがはいるということは、木と木が組み合わされる仕口、継ぎ手部分の強度が保たれないということになる。。
こういう部分をつくりてが知っていて伝えていかないとだめですね。
そして天然乾燥の木はあたりまえだけれど、
乾くのに時間がかかるので、すぐにはつかえないという問題があり、
需要がないままでは、ストックをかかえておくのには、経済的に苦しいというお話がありました。
そして、含水率のお話。
実際に、含水率を測ってみると、1本の木でも、根元と枝のほうでは、枝のほうが、含水率が低く、
また、赤みが多い木と白い木では、赤い木のほうが含水率が高い。
つまり構造的に強い部分は、含水率が高い。。(乾燥までに時間がかかる)
そうだとしたら、含水率だけでみてしまうと、
木の強い部分をさけてしまいそうで、怖いなぁと思い、
現場にいって、みることの大切さをかんじました。

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