あの建物にはいろいろな形で竹がつかわれていた。
その竹の種類もいろいろ、煤竹だったり、
ごまみたいなぶつぶつのあるものだったりが、
さりげなく、つかわれていた。
そのゴマ竹のお話を棟梁からお聞きした。
ゴマ竹は人工的につくられるもので、
竹の枝の上部を切ると菌がはいりやすくなる。
その菌が3年くらいするとひろがって、
ゴマがはいった竹のようになるそうです。
きっと自然現象で、そういうことがあり、
ならばと思ってつくられた方がいたのでしょうね。
竹にはそういう性質があるので、
外の格子などにつかわれる竹、
痛まないようにするには、一番上の部分を
節からの距離が近い部分で切ることが大切なんだそう。
へぇって感心していたら、
竹の枝の出かたをしっている?って質問された。
わからない。。
とにかく、昔の人の観察力ってすごいと思うし、
たとえば、腐りやすいんじゃなくて、
ちゃんと使い方が知らないということが
あるんだろうと思った。
そういえば、
建物は築70年経ったもので、無垢の木、竹(内部)は傷んでいるところはなかった。
でも、その当時では、新しいものだった合板部分は、
表面はきれいでも、
湿気のたまりやすい部分には、はずしてみるとカビがはえ、痛んでいた。
合板の宿命ってやつだなぁと棟梁は
つぶやいていたけれど、
本当に、リフォームなどでも、
湿気のたまりやすい部分はこうなりやすい。
そういう部分もふまえて、材を選んでいきたいなぁと思う。

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