友人の働く知的障害のある大人の方の福祉施設に
行ってきました。
いちおう建築士として、将来的に、外とのつながりとなるアートスペースになるウッドデッキを
確認するというお役目もいただいたのですが、
そのウッドデッキは、目的や機能に対してベターな方法、構造をとられていて、
その場ですごしている方がつくられたからこその
場と思いにあったつくり方をされていました。
(見習わなければ!)
私自身、そんなきっかけをいただいて、
施設ですごす体験をさせていただけて
本当によかったです。
午前中は、牛乳パックをつかった紙鋤をされていました。
その人、個人個人にあった作業を
分担して行われていました。
例えば、紙をちぎる人、牛乳パックのビニールをはがす人、
紙を梳く人というように。
はじめは、どうしたらよいのかわからなかったりもしたのですが
(これはお互いに!)
不器用な私が、牛乳パックのビニールをはがすのに悪戦苦闘していたら、
一緒にはがす作業をはじめてくれたり、
話しかけてくれたりと、
たぶん、すごく気をつかってくれていたのだと思います。
日本語としての会話がない方もいらしたのですが、
(変な書き方ですみません。話せない人ではないのです。。その人なりの方法で!)
あたたかかったりやさしかったりピュアだったりするそんな部分を
違う方法で表現されていて、
私たちが失いがちな、
伝えることが上手なんだなぁと思いました。
(受け取り手の受け取り方が悪いことはありますが)
そしてみなで給食。
職員の方はゆっくりご飯を食べることができない
でいて大変そうでしたが、
みているとその人その人のペースで
食事の時間を大切にしているように思いました。
午後は、自主学習のアートの時間でした。
午前よりも少人数で行われるこの時間、
みていて楽しそうにすごされていました。
私という異物がきたことで、
いつもより不安定になってしまった方が
絵を描いて、いくうちに、笑顔が戻ってこられる様子がうれしかったです。
サッポロビールの絵を書いていらしていたのですが、
クリスマスやバレンタインを思わすようなピンクの
かわいい色を選ばれたのは、ビール色に近い色の中で、
うれしい気持ちを表現されたのかなと思いました。
イベントのときなど、そんな色の瓶がでたらかわいいすよね。
印象的だったのは、
ここにいる利用者さんがおだやかな顔をされていたこと。
そして働いている方も、やさしい顔をされていたこと。
働いている、友人が人と人と言っていましたが
本当に。
建築と一緒で。人と人とのつながり。
なんだか刺激を受けすぎて、まだ消化されていませんが、
行って、よかったなと思います。
写真は、牛乳パックで漉いた和紙でつくられたぽち袋。
裏に絵が描いてくれた人の名が書かれているのですが、
つくられた人の顔がわかるとまたうれしいものですね。

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