●レンジフード

レンジフードのことお聞きしました。
IH対応商品というものがでていますね。
IHは、ガスと違い上昇気流のないため、吸い込みに工夫していると書かれています。
お聞きしたら、オープンキッチンで、左右も前後も壁がない場合、IH対応品でないと全くすわないことがあるそうです。
IHコンロが部屋の中央にあり壁が全くなかったり、一面しか壁がない場合などは、特に注意したほうがよいようです。
ちなみに、理想的なコンロの設置条件は、3方向壁に囲まれていること。。壁に伝わって、上昇するそうです。
 (前と横が壁で後ろも部屋であること)
生活をはじめたら、物もあるし、においも音もする。そういうことも
伝えて、どんなふうに生活をしたいのか、お話できればいいですね。
IH対応商品の文を読むと、IHは結露が発生しやすいので、
対応したもの。。という文もあります。
ガスのほうが結露を発生しやすそうなのにと思って質問しました。
ガスの場合、湯気があがっても、ガス自体の熱である程度、レンジフードについた湯気などは、乾いてしまうけれど、
IHの場合、熱がないので、湯気などが乾かないで水滴になってしまうというケースがあるようです。。
水滴ががついたら、さっとふけるといいですね。(結露というよりやかんの湯気などを設定しているそうです。)
新しく普及してきたものの、よいところ悪いところって数年経ってわかってくるものですから、
なるほど!と思ってしまいました。
 
また、背の高い人に聞いたらフードに頭をぶつけてしまう。。
とおしゃっていたので、フードの位置を高くできないかなと思ったのです。
基本は、フードの吸い込みの換気量ってコンロから800で設定されているとのこと。
(実際、800〜850で設定されてることが多い)
女性がお料理するという前提で設計されているのですね。
すごく背が高い人にあわせて、設置は可能だけれど、少し、性能は落ちるようですね。。
住まいは引渡しした時が完成でなく、
長く住むものですから、必要な対応ができるといいですね。

●キッチン

またまた、友人の紹介で、
キッチンをつくられているかたからお話をお聞きしました。(ありがとう)
実務に役立ちそうおなことを少し。
レンジフードまでの距離について。
ガスの五徳からフィルターまでの距離が800なんだそうです。
今までフードの下までと思っていたので、勘違いがとけてよかった!です。
IHについては、600という話もあるそうですが、まだ決まっていないそうです。
浄水器のおすすめは、
専用の水栓のタイプのもので、カートリッジの交換がしやすく、寿命が1年くらいはあるもの。
蛇口につけるタイプは2週間くらいで機能が低下してしまうそうです。
浄水器のカートリッジはお湯がだめなものが多くて、混合していると
35度以上で使用すると不純物が溶けてしまうことがあるそうです。
台所につける給気口・・いつもつける場所を悩ますものですが
おすすめは冷蔵庫の裏の下のほう。ガス台から距離があり、冷蔵庫の放熱スペースがあるため、
空間があり、あたためられて上昇するため、部屋を冷やさないそうです。
つかいやすいシンクの大きさは巾800くらい。
キッチンの奥行きは、はじめは550くらいだったそうで、その頃は水栓を壁付けにしていたそうです。
Iランドキッチンで反対側への水ハネを防ぐ場合は200は奥のスペースを確保したほうがよいそうです。
水ハネをしないためには、排水口のところに水が落ちるのがよく、
そのため、キッチンの水栓は、大体の長さが決まっているそうですね。
また泡末キャップ付のもの、蛇口の先に集水する機能のついているものは、水ハネしにくいそうです。
蛇口の先がのびて、掃除をしやすいタイプのものは、カウンターの下に水漏れしやすいとのこと。
実際に、建築関係者の方からも水漏れしたという声もありました。
食洗器の位置は、右利きの場合は、シンクの右が使いやすく、
乾燥機の場合は、(スポンジを使って洗うので、)右利きの人でも、
シンクの左のほうが使いやすいこともあるそうです。
一緒にお話を聞かれていた、コーディネーターさんからは、
ヘルシオタイプの電子レンジの場合、奥行き450の食器棚におけないという声もありました。

●引手

遠山記念館に行ったとき、
建具の引き手の位置を意識的に測って見ました。
79cm
77.5cm。
67cm
等など、
同じだと思っていたのに、
少しずつ、違うということが分かりました。
ボランティアの方とお話をしていたとき、
どういう場所が低くて、
どういう場所が高かったのですか?
という質問があって。
考えてみたのです。
平均的には、77.5cmくらい。
水廻りは、高め。
外につながる部屋は低め。
障子は低め。
そんな傾向があるようにかんじました。
そして、その中にも、
引き手の形状によって違う。
たぶん。
例えば、上部が深いものであったら、上部に指がかかるので、低めに。
真ん中が深いものであったら、中心で測っているように。
また引き手の大きさ、カタチ(例えば、縦長のものや、円いもの)
によっても少しずつ違うように思いました。
ひとつひとつのことが、
人の動作や、生活、空間、
などたくさんの要素によって決められている。
そう思いました。
答えはひとつではない。
教科書的に、
何cmと選択するのではなく、
とっても、真剣に
つくられている。
木や素材、技術もそうですが、
設計自体も、昔の建物って勉強になりますね。

●身の丈

吉村ギャラリーで行われている
田園調布の家の展示をみてきました。
白いオープンキッチンのある家は、
写真でみるとすごく広くかんじていたけれど、
実際の図面でみると、食事部分が八帖だったり、
大きすぎない空間でした。
そしておどろいたのは、天井高さが2200だということ。
それでも、とっても気持ちよいんだなぁと
かんじました。
視線が通るからでしょうか、広くかんじますね。
あわない洋服が居心地が悪いように
あわない高さ(空間)は居心地が悪い。。
身の丈にあった。。
そんなような文が添えられていました。
なんだか、うろ覚えですみません。
期間はまだまだあるので、
実際に展示をみてきてくださいね。
そこでまた平尾先生がとってもよいことをおしゃっていました。
プランについて。
なかなか答えがでないとき、
ずっとやりつづける。
離れてはいけない。
他のことをしていても、たえず頭の片隅に。
ずっとやりつづければ、ちゃんと答えがでる。
思いつきでないものが。
がんばろうと思ってしまいました。
そこでお聞きした情報をひとつ。
電球型のLEDでたそうです。
口径がE26、E17とあるから普通の白熱灯部分に取り替えられるということかな。。
すごい金額でなかったら、実験的に自分の家でつかってみたいな。
どんな光なんでしょうね。

●置き家具

造作家具ってね。
シンプルでいいようだけれど。
できたら置家具のほうがいいと思う。
甘楽木工の西川さんがおっしゃっていた。
人の生活って
思っていたより短スパンで変わっていく。
ここでゴハンを食べると思っていっても、
あっちで食べるようになるかもしれない。
ダイニングテーブルだったら、
座卓に生まれ変わることもできるし。
お嫁に一緒に行くこともできる。
それに、建築の寿命が50年だとしても、
家具の寿命はもっと長い。
そんなお話をお聞きしていたら、
西川さんの家具がほしくなってしまいました(笑)
西川さんのHPです。
http://www.kanra-workshop.com/
西川さんのつくられる椅子や家具は
すわり心地がよくって、
手触りがいいのです。。

●春限定

春限定ではないんだな。
道を歩いていると思う。
例えばほとけのざ(写真)だったり、
ひめじおんだったり、
たんぽぽだったり。
春を思い出す花が今も咲いている。
昔もそうだったのか、
温暖化の影響かはわからないけれど。
たしかに、今も咲いている。
けれど、色がちょと濃いように思う。
光が違うからか、
違う光をうけて育ったからか分からないけど。
季節は重なりあってつづいていて、
そして、きっぱりとわかれるものではなく、
でも、やっぱり秋色にみえた。
またまた宮脇さんの本からの引用です。
建築だけではない。人の話方から、草花の咲き具合、道端の垣根のしつらえ、山の形にいたるまで、何かを教えてくれる教材になる。そしてそうしたものを発見し、知れば知るほど
後から発見できる優れたもの美しいものの量はふえる。
目で知り、頭で知り、身体で知り、手で知り、足で知る。そして知ったものの多さが、自分でものを判断し決定するときのチェックポイントの多さになるのだから、その量が多ければ、多いほど、間違いは少なく、瞬間の判断を正しくする。
設計の仕事をしていて、判断をしなくてはいけない
そんな場面って本当に多い。
だからこそ、いろいろなものを見て知って、かんじていきたいなぁと
思いはじめてた。
今度はそれに触れるもいれてみようかな。
匂いをかんじるも。
もう一歩近づきたい。

●線上

先日、紹介した宮脇さんの本の中の一部です。
ある建物が感動的であるとしたら、なぜだろう(かんじてみた上で)考えてみる。分析してみる。
裏にある哲学を理解する。そして今、自分のしている方法がその線上にあるかどうか比較してみて、載っていればその線上でどこまで近づけるかを具体的に考える
優れた建物は無数にある。洋の東西、歴史の古今、著名の大記念建造物から、無名の小さな村の建物、ときには町工場の1つにすらアッと思う部分があったりする。
私、線上に居るだろうか。

●旅の手帖

あいかわらず図書館で、宮脇さんの旅の手帖という本を借りてきた。
少しだけパラパラってみると
1/50のスケッチのほか、
自分の手で測って描くことでいろいろなことが伝わってくるだとか、
見ようという目をもって旅すると普段みえないものが見えてくる。
風景の裏にあるものを見つけだすには、
ただ素直な好奇心があればよいのだ。
そんな気持ちで世界中を今も歩き続ける。とか
吉村さんの建具には不思議なのが沢山ある。
どうしてかとうかがってみたら、
どうして枠がいるんだろう?って考えてみるとすっかり自由になるのよね。
自由になれば、後はどうしたらよいか、
考えればよいんだからね。。
等の言葉があって、一気に読んでしまいそうでもあり、
もったいなくて読みたくなくなる。。
1/50のスケッチは、スケッチをするとき、
統一されているからひとめで部屋の大きさなどがわかるんだそうです。
早速、私も、まねしてみようか。

●たくさん会話する

大切なことを書き忘れたので。
吉村順三さんの建物って
細部にまでこだわり、
また品質も高い。
そしてローコスト。
つくりてさん(施工者さん)に対してどうしているのかという質問に、
−たくさん会話する−っておっしゃられていました。
即答でしたね。
あたりまえの大切なこと。
よいものをつくるのに必要な、
今、見失いがちになっているものって、
たくさん会話することなのかもしれませんね。
吉村さんの建物ってたくさんの会話から生まれたんだぁと
思うとだからこそ、愛されるものになったのかなぁと思いました。

●感性

情報とか、集めすぎて頭でっかちになっちゃだめだよ。
それよりも感性を磨きなさい。
好きなもの。好ましくないもの。
なぜ、好ましいか。
なぜ、この好ましくないか。
ディティ−ルにはしってはだめだよ。
こうしたい。
こうしたら気持ちいいがあってそのためのものなんだから。
吉村ギャラリ−で平尾先生がおしゃていたことばです。
大切なことですね。