堀部さんと横内さん

堀部さんと横内さんのトークショーに行ってきました。
短くまとめるのはむずかしいので、あえて断片的に。。
共感するもの 感じるものがありました。
陶芸に例えるのならお皿を綺麗につくる作家さんと
料理を盛った時美味しそうに見えるお皿をつくる作家さんがいて
後者のほうでありたいという話。
肯定してくれる。
そういうもののほうが持続力がある。
目に見えるものだけがすべてではない。外部では得られない環境をつくる
あえて見えなくすることで音が聞こえる 五感でかんじる
日本の建物は屋根が美しい
縄文時代の櫛は、椿の木にうるし 6000年前から今も変わらない
いいものはかわらない
住宅は不特定多数
あるものはある。
住まいをつくる=どう生きるか
信頼を築く
建築家としての責任をはたす
施主、施工者とフェアいる
建築は包まれてみないとわからない
触れてみないとわからない
木造のいいところは
移築できる
石の中では暮らせないと思った
木造住宅の寿命は60年 木のサイクルとあっている
なんてことはないけどこれでいいのだ
あれは何々の材だとかそういうことを 家に帰った時覚えてない
職人さん少なくなって、無垢の木がつかいにくい時代が来るかもしれない。
その時どういきるか
など
感銘を受けた建物や失敗をどうのりこえたかなど
講演を聞いてよかった!と思いました

建具屋さん

むずかしのは木とガラスのバランス。
建具だけでみても全体で見ても違うことがある。
だから描く。
戸当たり・・これでいいんですね。

ある大工さんの現場をみせていただいた。
無垢の床板厚は30程度
反り止めをいれて敷いている。
その板幅が場所によりちがう。
木を製材してつかうとしたらそのほうが自然でしょう。
数字に向き合ってはだめ、自然の寸法があるでしょう。
1400年前に生まれた木の板に鉋をかけたとき
いい匂いがしてなんともいえない美しさがあった。
木は生きている。
400年前のお茶室の違い棚が壁に埋め込まれていなくて
浮いていた。
もしやと思ってみていたら鉄で補強していた。
~でなきゃいけないはいけないよ。
あせってはダメ。
あせっていると飛びついてしまう。
いい選択ができない。
一気にかなえようと思わない
何をつくりたいか。
そのためにステップを踏む。
今でも毎年うまくなっているというのを感じる。
最近そんな言葉によく出会う。
ありがとうございます。

庭師 小川治兵衛さん

遠山記念館で行われている
職人さんたちの講演会は面白い。
この間は庭師 小川治兵衛さんのお話でした。
京都の庭師 小川さんはお話はおもしろいのに眠くなってしまうようなやさしい語り口で
お話をしてくださりました。
庭 外にはなにがあるかというと
厳しい夏 冬の間に ほんの少しの秋や春とう季節があって、
この仕事をしていてよかったなという仕事冥利にかられることがある。
そんなお話からはじまって
明日のお天気どうやろうかと空を見上げてみれば、
むこうからみたら地球もその中のひとつにすぎず、
人間だけがぼたんひとつで快適を手に入れ
渡り鳥であれば、環境にあわせて、場所をかえ、
生きるためにとんでいる。
ありがいると思いよくみていると
生きるために生活をしている。
人間以外のものすべてが地球に組こまれ、努力しながら生きている
水平垂直というものが発展して、
地べたから遠い生活をはじめた人間は
便利さの代償に
いらいらもやもらといったこころのきゅうくつを手に入れた。
自然というものは人間には再現できないもので
自然がつくるもの
庭をつくる材料といえば、
土、石、樹木、草といった大地にあるもの 生命をつくるものすべてである。
地球を空からみればマスクメロンのように
欲でわかれている。
人間:人間だと損得や利害だったりするけれど、
自然:人間(人間も自然の一部というこころをもって)
だと
やさしい気持ちにむかう。
山にいったり、海にいったり、
それもできなければ、外にでて、大空をご覧ください。
それも面倒で手っ取り早く解決しましたら、ぜひ植治にお庭を依頼ください
・・と関西の方らしい笑いでお話を終えました。
質問には
庭師にとって大切な素質
1本1草を大切にするこころ。
人のこころの痛みがわかる。
一番大切なのは、
材料は生き物
われわれも生き物
生命のあるものをいかにやさしく気をつくる。
建築とちがうのは、
建築は水平垂直という寸法でつくり
庭は自然という寸法でつくる。
数寄屋大工の中村外二さんは、生まれ変われるのなら庭師になりたかったとおっしゃっていたそうです。

●解体とはいわない

先日、参加させていただいた現場で、
棟梁のKさんがおしゃっていたことば。
解体って言葉をつかわないようにしている。
取り外しとか、違う言葉で現しているそうです。
それは、たとえ、これから壊されるであろう建物でも、
その建物には、住まいつづけられた方の思い出や
思いがこめられているから。
そうおっしゃるその人の取りはずしの工事は、
新築の現場のように、きれいに掃除がされている。
その現場の若い人もまた、
棟梁と同じように、おしゃっていました。
住まい手さんにとっては大事にしてきた住まい。
取り外しの最中であっても、大切に扱いたいのだと。
こういう職人さんたちの言葉を
きくと、心がすっとしますね。
そしてまた、その言葉を聞くまえに、
わたしも、自然と、丁寧に最後の掃除をしたいと思ってしまった。
建物自身にも、そういうチカラがありました。
そういうものをつくっていきたいね。
ともおしゃっていました。

●nidoさんからの電話

nidoさんからの電話
昨日、ちっちゃいおうちのトイレの照明をつくってくださった
nidoさんからお電話があった。
照明器具、つきました!と
お手紙をお送りしたのですが、
仮付け状態の時のチェーンでなく、コードでつった状態の
写真を送ってしまったので、
それでは強度的に保てないので、
万が一
照明は落ちても直せるけれど、
もし人にあたってしまったら危ないと思いまして。。
と丁寧にお電話くださったのです。
なんだか、
その心遣いがうれしくて、じーんとしてしまった。
写真はnidoさんのつくられた照明。
同じようにものづくりをしている友人がこれをみて、
とっても手間がかかっている。。って説明してくださりました。
凛としてあたたかいこの照明は
こんな電話をくれる人たちがつくってくださっている。。
なんだかうれしいですね。
ありがとうございます。
nidoさんのHPです。
http://homepage3.nifty.com/nido/index.htm