●ありがとうございました

2009.04.20
北本のI邸のお庭をみてくださった方から
完成直後も半年後もみましたが、
時間が経ってなじんだようすがよかったのでと
お庭のお仕事をいただきました。
つくりてとしては一番うれしいことですね。
(庭師さんにお話したら、うれしいです。とはずかしそうに、
見に行きたいですとおしゃっていました。)
完成したとき、
かわいらしいのお子さんがいらっしゃるのですが、
きれい!っていってくれたのがとってもうれしかったです。
お母さんとお父さんが子供たちのために植えられた
記念樹たちと一緒にお庭といっしょに、
しあわせな家族の時間がおくれますように。
そのときの工事のようすをupしました。
そしていつか、数年経ったようすをまたupできればうれしいなぁと思っています。

●レンガを敷く

全体に、レンガを並べた後、
広い部分からお施主さんにみていただいて確認をとり、
両端をうごかないように固定しつつ、
目地にモルタルをいれていきます。
自然なカタチにしたいため、
目地は固定するための深目地として、
その上に土をいれた後、余分な土を除いて、
きれいにしていきました。

●レンガを敷く

2日間で工事を行う予定でしたが天候の悪化が予想されたため、
レンガの工事も同時並行ではじめられました。
まずは墨出しをして、位置とレベルの確認を行いました。
レンガ部分の土を堀り、
砕石をしき、砂を敷いていきます。

●移植

運ばれたモッコクはすぐにでも、
剪定されました。
根にあわせて、根が保つことのできるだけの
上にするため、葉や枝などを落として
植物の負担を軽くしていきます。
見えない部分の根っこと
葉はいっしょなのですね。
裸んぼのようにみえますが、
こうしておくことで、
木は生きながらえる準備ができるのです。
写真は根っこの様子です。
太い主根があることがわかりますね。
実生の木が強いといわれるわけも、納得しました。
そして、ここできれた小さい痛んだ根はすぱっと
切ることで、
ばい菌などをふせぐそうです。
こうして、運ばれてきた木も
新しい木と一緒に、
支柱をたて、植えられました。

●移植

思いいれのある木を移植することになりました。
記念樹として植えられていた杏と
モッコクと
花水木です。
杏が新芽の優しい緑の葉に揺れていました。
まずはモッコクから。
モッコクは通常、移植に強い木なそうなのですが、
まわりに根がなく、実生の木というのがわかりました。
植林された木と違い、実生の木は根がまっすぐにのびる性質があり、
移植がむずかしいとのことでしたが、
幸いにも、深植えしていて、根腐れをおこしてたときに、
広がった細かい根があり、
すぐに植えれば大丈夫ではないかとのこと。
こう書くと、実生の木はよくないようにみえるかもしれませんが、
植林することにより木の寿命は短くなるので、
1000年もの樹齢のある木は実生の木でしかありえないんだそうです。
わたしたちはスコップを内側に向けてつかいますが、
植木屋さんは傷つけないように反対側にむけて、
すばやく、そしてすこしづつ掘るんだなということがわかりました。
すぐにでも植えたいと入れてくださったお茶を気持ちだけお受けして、
移植する土地に運びます。
根は傷まないように、麻でくるんではこばれていました。

●植栽2

植物を置いた後、
正面を決めます。
どちらが正面かは見ればわかりますよ!とのこと。
その後、竹で支柱をたて、
ドーナツ状の水鉢をつくります。
この竹の支柱は、2,3年もすると枯れてしまいます。
その頃には、木自身がしっかり根付くので必要がなくなるそうです。
またこのドーナツ状の水鉢も、
水をあげていくうちに、平らになっていきます。
その頃には、たくさん水をあげなくても、
木、自身の力で水をすうことができるようになっていくそうです。
竹も、水鉢も 植え付け後の木のサポート、
自身で生きていくためのほんのちょっとの間のお手伝いの役割をするものなのですね。
必要なときに必要なだけサポートする。
ちょうどいい植木屋さんと木との関係ですね。

新しくシャラと枝垂れ紅葉の青葉を植えました。
植え付け前に剪定を行います。
木はみえる部分と根っこの見えない部分は
同じだけあるっていわれますが、
根っこにあわせて、
表に見える部分をおなじようするのです。
そうでないと負担がかかってしまうのですね。
植木やさんにお話をお聞きしたら、
例えば、東側に枝がある木は根っこも東側にあるんだそうです。
その後、枝部分を麻でまいていきます。
これは保温、保水のため、
夏などは蒸発を防ぐ役目もしてくれるそうです。
また根の麻も、幹の麻も、
自然のものなので、
木が根付いたころ、自然にもどってしまうそうです。
植え付けなど木に負担がかかるときに守る役目をしてくれるのですね。

●芝生

芝生をつくります。
高麗芝をうえつけます。
マット上の芝生を敷いた後、
山砂で目地をうめていきます。
マットのカタチにあわない曲線部分などは、
はさみでカタチをととのえていきます。
そして、ホースをつかい充分に水をあてていました。
芝生は1ヶ月の1度くらいの刈り込みと
雑草をこまめにぬくことが大切だそうです。