●LED

LED照明の講習会に行ってきました。
話題になりつつもあるけれど、
よく分からないので、一度聞いてみたかったのです。
LEDは、発光ダイオ−ドと呼ばれているもので、
電流を流したとき、光を放出するものです。
青色のLEDができてから、黄色の蛍光体を利用して、
白色光がつくられるようになり、照明の分野に進出してきたそうです。
LEDは、ではじめの頃、寿命がないということを売りにしていたように思いますが、
実際は、使用温度が高い、電流が大きいことなどにより、
その蛍光体の劣化や、封止樹脂の劣化がおこり、そのためにどうするか?ということが
今、模索中というかんじで、寿命はあるようです。
つまり、日常で使えるようにと、明るくしようとすると、電流が大きくなり、高温になって、寿命が短くなる性質をどうクリアするかということなのですが、
今までは、研究の成果があり、毎年、2倍くらいづつ、明るくできており、
2015年くらいを目標にコスト面、明るさ面でも市場化を考えていたようですが、
成長の幅が、あたまうちになり、今までのように、明るくなる率が減ってきているとう現実の中で、目標が達成できるかどうかは、分からないもののようです。
そして、今の問題としては、
・ 直流でないと使えないため、器具の他に、変電器が必要なこと。
・ 変電器を器具に組こもうとすると、使用温度が高いと効率が落ちる
性質があり、暗くなってしまう。どうやって、放熱するかという問題があるみたいです。
・ 青色と黄色でつくる方法が主流なため(他の方法もあるがコストがかかる)、
演色性が悪い。例えば、赤や緑の色がおいしそうにみえない。また、1/10~1/100の率でしか、同じ色温度のものがつくれないので、精度を開発中であること。
・ 電球のように玉で交換できず、10年後、交換する場合、器具ごと交換しないといけない。例えば、埋め込んでしまったとき、同じサイズのものがなかったら、照明を交換するために、部屋のリフォ−ムの必要がでてきてしまう。
・ まぶしい。遠くからみても、かなりきつい明るさでした。(そのために、乳白色のカバ−をつけると熱が逃げず、熱効率が落ち、明るさを保てないそうです。)
地球環境についても、CO2削減につても、発光効率をあげていけば、可能性があるというかんじで、今は、まだではないかなといただいた資料をみて思いました。
(高効率照明によるCO2削減数値に達成するには、今の2.5倍くらいに効率があげないとだめみたいですね。)
蛍光灯で問題になっている環境負荷物質はないようでしたが。。
(蛍光灯の環境負荷の問題も、EUでは、ROHS指令として問題になりつつようですから、日本は、環境問題のためといって、蛍光灯奨励といったかんじですが、蛍光灯だらけになったころ、問題になりそうで、怖いですね。環境を考えるときに必要なことは、CO2だけではおかしいですものね。)
製作にかかる環境負荷についてお聞きしたところ、
半導体はないと困るでしょとの言葉のあと、
複雑でないもののほうが、負荷は少ないと思うとのこと。
結局、答えていただけなかったことは、負荷、大きいのかなぁなんて思ってしまいました。
白熱灯がなくなることについては、
代替のできるものから、器具の販売を中止していくみたいですが、
交換用の電球は、つくられるようなことをおしゃっていました。
今は、まだ開発中。。それがLEDについての印象です。
寿命の短い店舗ならよくても、長時間暮らす、住宅ではまだはやいような、そんな印象をうけました。
照明、どうなっていくのでしょうね。
美しい光と影がもたらす 暮らしの豊かさって、大切だと思っていますので、
美しい光を持ちつつ、省エネのために、余分な光を、明るすぎる光をもたないこと、大切だと思うのです。
LEDのまぶしすぎる光をみて、反対に、ろうそくのような光が求められる時代がくるような気もしました。