●奥田信雄さんの京壁

水捏ね仕上げ

奥田さんのことば。
今日でレポは最後です。
職人さんってお休みが少ない仕事ながら、
今回も、全国からたくさんの方があつまっていました。
左官屋さん、熱いですね。
会場を歩きながら、
奥田さんがおっしゃっていた言葉です。
うまくぬろうとしてはだめ。
壁にむかえるかどうか。。
僕の言葉は精神論みたいになってしまうのですが、
でも、そう思っている。
そうおしゃっていた奥田さんの
用意されてくださった資料には、
仕上げにくいコテで苦労して仕上げた壁にこそ、味わいが赴きがあり
革新的な道具で・・・・・・それは作為的になり、
道具によって簡単に塗るのではなく、苦労して仕上がるなかに無作為の中の作為があるのではないでしょうかと
書かれていました。
ものづくり大学の先生の
お弟子さんを育てるには?
との質問には、
お弟子さんに対して
暴力左官屋と呼ばれていまして、
バスーンとやるんです。
なんていいながら、
できるだけ自分の時間を○○君のためにとってあげる。
ご飯を食べたりしながら、
顔をみて、今日はつらいとか、
今日はやるきがあるとか
わかるようにする。
っておしゃっていました。
そして、最後に、
狭いひとつの世界を壁の基本と理解して、
新しい世界にすすんでほしい。
っておしゃっていました。
ありがとうございました。