●いぶす

10時ごろ、
もうそろそろだよと
五十嵐さんがおっしゃりました。
後、30分くらい。
くべ続けている薪のほかに、
釜口のところに、薪が高くつまれていました。
一気に松の薪をくべ、高温にしたところに
水をかけ、
ふたをしいぶしていくのです。
ことばで書くと簡単ですが、
本当に火との戦いというかんじがしました。
達磨釜の釜の片方側に人5人くらいのスペースがあるのですが、
そこに薪を充填するのですが、
当たり前ですが、
燃えやすい薄い木を最後に入れるので、
火の勢いは相当が強くって、
写真だとわからないかもしれませんが
まさに火に飛び込むような
かんじでくべていかれます
五十嵐さんが半纏を着ていらっしゃるのは、
素肌だと熱くていられないからです。