●和紙の工房を訪ねる

2008.08.03
施主さんと、
壁紙として貼る和紙を買いに
埼玉、小川にある
久保昌太郎和紙工房さんを訪れました。
http://homepage2.nifty.com/ogawa_washi/
こちらは無添加和紙を試みたりと、
製造過程に関わる薬品にこだわっていたり、
また、何がどうつかわれているかをオープンにしています。
その、無添加和紙ですが、
冬のみしかつくれないそうです。
夏場は和紙を梳くときにいれる
トロロアオイが腐ってしまうんだそうです。。
トロロアオイをいれることで、
和紙がスダレ上のもののうえで固まり、
またトロロアオイの粘り気は消えてしまうものなので、
梳いた和紙を重ねてもくっつかないそうなんです。
植物のそういう性質を利用しているなんて、
すごいですよね。
以前は、和紙づくりは、
農業等との兼業だったため、冬だけの作業でした。
今、専業でやる場合、このトロロアオイが腐ってしまうという
問題に直面するようです。
また楮を煮るときにも、灰汁をつかう、ソ−ダ灰をつかう、
苛性ソ−ダを使うなど、いろいろな方法があります。
ちなみに苛性ソ−ダは、ソ−ダ灰よりも強い薬品です。
灰についても、
昔はカマドなど生活に普通にでてきた灰を利用していたそうです。
むいているのはヨモギなんだそうです。
おもしろいですね。
和紙といっても製造過程をきちんとしていないと
途中で化学薬品が大量につかわれていたり
してしまうのですね。詳しくはHP上のコラムをお読みください。)
など、こだわった和紙つくりをされています。
無添加でないものでも、どんな材を
どんな薬品をいれているかなど、
確認することもできますし、
材や、薬品を相談して漉いていただくこともできます。
次回は(とびとびになるかもしれません。)
紙を梳いているようすをお伝えします。