●竹垣のお話

造園の先生から、竹垣のお話をお聞きした。
ちょっと前、左官の榎本さんに竹の切り旬のお話を聞いたばかりで
おんなじお話がでてびっくりした。
竹を切る時期は11月から3月初旬頃。
その中でもいいのは、1月、2月
(榎本さんも、節分までとおしゃっていた!)
植物は正直だから寒くなると、水分をぴたっととめる。
この時期に切った竹でつくった垣は、長持ちするっておしゃっていた。
(建仁寺竹で12、13年、良いときは15年ほど。)
反対に春から夏にかけてとった竹は蒸れたり、虫がはいったりして腐りやすく、色の変化が悪いのだとか。
冬に切った竹で竹垣をつくるとやわらかい光のもとゆっくりと
経年変化をしていく。天日干ししているみたいに。。
ゆっくりと経年変化をすることで、
あめいろのいい色の竹垣ができる。そうおしゃっていた。
想像するだけで、すごくきれい。
日本人らしい竹の使い方のお話もしてくださった。
竹垣の竹って竹の葉や枝をとったもので。
その葉や枝もすててしまうのではなく、
たばにしてのこして、葉が枯れるのを待ち、
先っぽのやわらかい部分で
竹箒をつくる。
その竹箒は、砂の模様がある庭などに落ちた葉をはいたりして使い
(そのやわらかい穂だと砂を残して葉だけはけるんだそうです。)
硬くなると、こけの上を掃き、もっと硬くなると、敷石の上を掃く。
そしてもっと硬くなると赤松の手入れをするときにつかい、
そして最後は火種としてつかう。
無駄にしないんですよとおっしゃっていた。
また
鉄筋コンクリートの垣だと毎日みていると痛い、
竹などの自然のものだと何も思わない。
常に平常心でいられるとも。。
以前、本当にいいなぁと思う空間は空気みたいなもの
とおしゃっていたかたがいて。
そうかもしれないなぁと
思いました。
空気みたいにあたりまえのようにあって。
意識しないけど大切なもの。。
つくれたらいいなぁ。