●簾掛

少し前になりますが、
簾掛けについて知りたくて、
ここなら、きっとあるだろうと思って、
遠山記念館にいってきました。
本を読むと、簾掛けって、
軒先と窓を結ぶ線の5対3あたりの場所にタルキから、
掛けるための金物をおろしているのですが、
例えば、軒がない場合、
どうするのだろう?
と不思議に思ったのです。
写真は、簾掛けの写真です。
大きさは30×36程の木であるのに、
こんなふうに継ぎ手、仕口がしてあってびっくりでした。
簾掛けを見ようと思って行ったのははじめてだったのですが、
こういう部分まで、こんな仕事がしてあるのですね。
すごいですね。
で。
簾掛けの位置なのですが、
それぞれでした。
軒と窓の上端を結んだ線上にあるものも、
または窓と窓の間の欄間の高さにあわせたもの。
縁側の縁にあわせたもの。
もっと近くに寄せたもの。
お茶室(ここではなく、本でみたのですが)では、
外からかける簾のための金物もありました。
正解は、個々の場所、暮らし方、
場によってちがうんだ。
そんなことをかんじました。
また、
一般的な簾の金物の位置について、
簾を製作しているところに
聞いてみました。
規格品の簾の大きさは2尺9寸。
金物の位置は、端より5寸5分の所にくるそうです。
金物の位置は、注文であれば、4寸のところなり、
つくれるそうです。
巾広いものもあるのですが、
植物からつくられるものなので、
材にかぎりがあるそうです。
規格品と注文品の金額、そんなにちがわないそうですよ。
お電話で教えていただいたところはこちらです。
工房見学ができるので、行ってみたいなと思っています。
(ぜひ、いらしてください!とのことでした)
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