●移植

思いいれのある木を移植することになりました。
記念樹として植えられていた杏と
モッコクと
花水木です。
杏が新芽の優しい緑の葉に揺れていました。
まずはモッコクから。
モッコクは通常、移植に強い木なそうなのですが、
まわりに根がなく、実生の木というのがわかりました。
植林された木と違い、実生の木は根がまっすぐにのびる性質があり、
移植がむずかしいとのことでしたが、
幸いにも、深植えしていて、根腐れをおこしてたときに、
広がった細かい根があり、
すぐに植えれば大丈夫ではないかとのこと。
こう書くと、実生の木はよくないようにみえるかもしれませんが、
植林することにより木の寿命は短くなるので、
1000年もの樹齢のある木は実生の木でしかありえないんだそうです。
わたしたちはスコップを内側に向けてつかいますが、
植木屋さんは傷つけないように反対側にむけて、
すばやく、そしてすこしづつ掘るんだなということがわかりました。
すぐにでも植えたいと入れてくださったお茶を気持ちだけお受けして、
移植する土地に運びます。
根は傷まないように、麻でくるんではこばれていました。