●たたくとへこんでもりあがる

たたいくとへこんでもりあがる
かなり前になりますが、
鉄の工房 アインズさんで、
たたく体験をさせていただきました。
そのときのことを。
鉄をガスであたため、
台の上に小さい板をのせて、
ハンマーでたたくのですが、
実際にやってみるとむずかしい。
小さくたたくと鉄はぜんぜん変形してくれないし、
大きくたたくと、ハンマーをコントロールできずに、
違う位置をたたいてしまう。
そして何よりも、たたく手よりも、
動かないようにおさえる手が痛くなってきてしまった。
いつも、見るのと
やってみるのはぜんぜんちがって、
職人さんってすごいなぁと思うのです。
若手の職人さんTさんの腕をみせていただいたら、すごい筋肉でした!
あたりまえのことですが、
てつはたたくとへこんでもりあがるという性質をもっているのですね。
松岡さんは、この鉄の性質を生かしたものづくりをされている方なんだなということが
お話をしていてかんじました。
ふつうの鉄の作品は、このへこみ部分をきれいに直して作品とする。
でも、これを生かすことが松岡さんの芯の一部になっているのだと思います。
写真はそのときの炎