●屋根下地

2013.0316
棟梁1人
東京では桜の開花宣言がでましたね。
現場では、屋根の工事がすすめられています。
写真はガラス屋根を受ける見切りです。
とってつけたような感じに見えないように、
しゃくってくださりました。
写真2枚目はその部分のアップです。
広小舞と広小舞の納まりが留めになっているのが
わかりますか?
こんな多分、ぱっとみたら気がつかれない部分も
丁寧なお仕事がされていて
現場でいろいろな工夫に出会うのが
楽しみになってしまいました。
こういう納まり部分、水がはいらないよう、
上部にはテープで補強してあります。
広小舞にあわせて、荒野地をはっていくのですが、
野地の貼り方も
木の癖をみて、
木裏を上にするそうです。
木裏は木の中心に近い部分
木表は樹皮に近い部分です。
木は年輪があるので、
反り方に特徴があります。
その特徴を生かして日本の家はつくられてきたのですね
(今は、少なくなりましたが!)
筋交いは木表を外側に、
その外側につく木摺りは反対にすることで
強くなるように
ここの大工さんは配置してくださっているそうです。
そして間柱もただつけるのではなく、
癖の強い筋交いには
それを消すように等、
場面場面をみて選別してくださって
より強度がでるような工夫をしてくださっています。
なかなかできないことですよね。
ありがたいですね!
写真つづきます。