その瓦を天日にほし、
だるま釜で一晩かけて焚いていかれるのです。
瓦は重たいので地元の土で地元で焼かれていました。
三州瓦は有名ですが、
あたたかいこの場所の土、その場所で使う分には、
よいものだったらしいのですが、
関東で使うには凍てしまったそうです。
そのために、凍らないように
高温で焼く それが今の既製品の瓦のようです。
高温で焼くと凍害にあいにくい利点があるのですが、
瓦の持っている本来の力。
呼吸するチカラが失われてしまいます。
写真3枚目は、
瓦を水につけたところ。
五十嵐さんが手にもった瓦がみるみるうちに乾いていくのがわかるでしょうか?
高温で焼いた瓦は先に水につけたにもかかわらず、
水がたまっているのがわかるでしょうか。。
藤岡の土は粒子があらく、
あたたかい場所の土よりも元々が凍害に強い土で、
それを生かして今もだるま釜で焚くことによって
この呼吸するよさを生かしているのです。