●エコガーデン5

川口豊かさんのエコガーデンのお話。
最後は思想についてです。
我々人間のみが主人公か。
自然は合理性だけではとらえにくい。
多様性にとんでいるあいまいさを受け入れよう。
レジメにこうかかれていました。
例えば、誰々の土地。。などいうけれど、
元々は存在しないものを
存在して、自分のものとしている。
それを犯されているとかんじるから、
対峙してしまう。
例えば、椿にチャドクガがいるから
殺虫を依頼される。
チャドクガだけを殺虫すると
他の生き物が残っているから、
仕事が終わっていない。
そんなクレームをうけることがしばしば。
人間にとって害虫であっても、
視点を変えれば、
先日例にだしたシロアリのように、
有益であったりして、
害虫というものはもともと存在しない。。
人間、1人の個人にとって、自分の土地であっても、
蝶だったり、風だったり、種だったり、ねこだったりには
境界がないわけで。
そういう視野をもったら〜でなくてはいけないという
考えはできないわけで。。
なんだか考えさせられるお話でした。
人間も自然の一部。
そういう視点をもっていったら、
いろいろなことで、違う答えが持てるのでは。
と思いました。
・・・後日、ワークショップがあり
参加させていただきました。
そのときのレポはゆっくりとつくりたいと思います。

●エコガーデン4

川口さんのエコガーデンのお話のつづきです。
次回は技術についてです。
今の技術は頑丈すぎてないか
素材選びに間違いはないか
素材の組み合わせに間違いはないか
素材の接合方法に間違いはないか
柔軟性のあるプランニングができないか
というお話がありました。
例えば、車のある場所に鉄筋を入れたコンクリートをうつ。
でも他の人の歩くところだったらいらないんじゃないか。
レンガをモルタルで固めてしまうと壊すのが大変だけれど、
砂の上に敷くだけでも歩くことができる。
そうすれば、生活が変わったときに移動したり、
再利用が簡単になる。
コンクリートに枕木を入れてしまったら、
コンクリートのなかで枕木が先に腐ってしまう。
寿命が違うもののために、コンクリートまで先に壊さなければいけない。
そんな設計になっていないか。
接着剤をつかってしまったら
分別できなくなる。
元にもどせる接続だったら再利用できる。。
日本の伝統的な仕口、継ぎ手などもそうですね。
生活のシーンを考えてみると、
若い夫婦二人、車が一台必要。
子供が育ち、車が2台必要になる。
そしてまた老夫婦二人になり、車が必要でなくなる。。
長く暮らす上で、
生活のスタイルは変わっていく。
でもがっちりとした土間を打ってしまったら、
壊さなくてはいけない。
壊して、つくって、壊してつくるを繰り返さなければいけない。
そうだよなぁ。そうだよなぁと
思いながら、
私自身、駐車場を考えるときに、今、車一台必要だから、一台分のスペースを
というふうに
考えていたことに気づきました。
なんだか勉強になることばかり
この技術のお話、設計者としてとても考えさせられました。
もう少しエコガーデンのお話つづきます。
お楽しみに。

●エコガーデン3

昨日のつづきのお話です。
リサイクルについて。
物を適当な状態にもどして、新たなものをつくること。
戻すこと。
分けること。
価値をみいだすこと。
例えば、コンクリートが打ってあるところを
はがしてゴミとしてしまうけれど、
それも、おもしとい!といって、
舗装材としてつかったらゴミにはならないんだよね。。と。
例えば竹でできた建仁寺垣。
はじめはグリーン。時間がたつと黄金色になる
そして、黒いしみができて朽ちていく。。それを美しいと思う感性。。
そして昔は焚き火の材へとつかわれていった
でも腐らないようにとプラスチックでつくる。。プラスチックにも寿命があり、
白くなっていくと廃棄物になる。
そして、
川口さんは、ゴミというものは存在しないんじゃないかとおしゃっていました。
ゴミをゴミと考えるのはこちらの都合なんではないかと。
例えば、雑草を例にたとえると。
すべての雑草に名があり、
よくみるとかわいい。
どうして雑草なのかと考えると
あるものは、高山植物といわれ、
大切にされ、
あるものは、雑草とされる。
はなから、雑草なのではなく、
扱う人に雑草とされているのでは。。とのこと。
例えば、シロアリ。。
家を壊すから害虫をされていても、
見方をかえると成分を分解して、自然にかえすという作業で考えると、
地球上の生物の中でももっとも有能ないきものになる。
ゴミは、ゴミでなく、
ゴミと扱うからゴミになる。。
害虫についても
もともとは、害虫でなく、
害虫として扱うから害虫なんですよね。
そのものを知らないから、
害虫を思い込んでしまったり、
雑草と思いこんでしまったり、
ゴミと思ってしまったりするんじゃないかということばにも
はっとしました。
ゴミにならない素材をつかうこと、
朽ちていくものを劣化でなく、変化とかんじる感性って
大切なんじゃないかなと
おしゃっていました。
なんだかいろいろはっとすることが
たくさんでした。。

●エコガーデン2

川口豊さんのエコガーデンのお話のつづきです!
まずはリデュースについて。
永くつかうこと。
やさしく丁寧につかうこと。
手当てすること。
例えば、家電製品で、部品が壊れて直すのに3万円かかります。。というシステムでは長くつかえない。。
例えば、素焼きの植木鉢をずっとつかっていくと石灰の白さがういて、また時間が経つとこけがはえる。
それをいいよなぁと思う感性。
修理をしながら丁寧に使うことで愛着をもってつかうということが大切なのではとのことでした。
本当にそうですね。
木のテーブルなど、手入れは必要ですが、
水拭きしたりすると答えてくれる。
そういうもののほうが、
永くつかえるように思います。
リユースについて。
人がつかったものをつかうこと、目的をかえてつかうこと。
例えば、植木鉢がかける。。修理してつかう。それでも壊れてしまったら、モザイク用のタイルとして
つかうことができる。。
海辺のビーチグラスのことなどもあげられていました。
身近な赤玉土だって、
川原の砂利だって、
手間をかけて、わけているから使えるようになる。
まぜればゴミ、分ければ資源。
これは最近、広がってきていることですね。
植物でいえば、
生垣にするために植物が小さいので、はじめは密に植える。
でも、3〜4年たつと密集しすぎてしまう。
そこで、間引きをして、他に植える
などもできるとのことです!

●川口豊さんのエコガーデン

造園家の川口豊さんのお話をお聞きしました。
テーマはエコガーデン。。でした。
川口さんは、
造園をつくること、
ナーセリー(植物の生産)をされています。
ナーセリーにはいろいろな植物が鉢植えでなく、庭という場所で、
数年経ったとき、どうなるかがわかるようになっています。(お店とナーセリーは見学することができます!)
本も書かれていますね。
まず、エコって何という質問を参加者と共に話していきました。
そこででたことは、エコって特別なことではなく、
あたりまえの普通のくらし。
例えば、クーラーが効いているのを
快適とかんじるのではなく、
風を、心地よいとかんじる。
それを快適とかんじるから、そういうくらしをする。
今、エコでないから、エコが大切と
宣伝されているような気がしているというのが話題になり
地球のため、子孫のためというよりも、
自分のために、心地よく快適にすごせるように心地よいというものを大切にしていったら、
結果的にエコガーデンをつくっているといわれるものになったそうです。
おいしいということについても、
野菜なども
自然のものの形が悪くても、
おいしいものをおいしいとかんじる感性がいいよねぇと話題にのぼりました。
その後、
エコの3Rは
リデュース
リユース
リサイクルといわれており、
これをガーデンに置き換えてお話してくださいました。
技術について。
思想についてのお話もとてもためになりました。
次回に、項目ごと、詳しくかきます!
お楽しみに。

●緋扇

緋扇
あやめ科で夏花咲く花。
種もかわいらしい

●植木鉢

植木鉢にも和のものと洋のもの..テラコッタと呼ばれているものがある。違いは?
というと底にあるそうです。
日本製のものは、高温多湿な気候にあわせて、
器みたいに、高台があり、水が切れやすい。
テラコッタは、穴があいているだけで、
底が平ら。
だからテラコッタのものを日本で使うときは、
底に、
ゴロ石などをおいて、水がきれるようにするといい
んだそう。
でも、素焼きのものは、
空気も水も呼吸できるから、
植物には、いいんだそう。。
人間と一緒なのですね。

●黒ポットの秘密

植物の根と黒ポットについて、おもしろいお話を聞きました。
植物の苗を買ってくるとき、
よく、黒いポットに植えられている。
植物の根って、物にぶつかると枝別れをして、
細かい根が増えていく性質があるそうで、
だから、種を小さい鉢に植えて、
たくさんの細かい根をつけて植え替えするんだそうです。
たしかに、たくさんの細かい根があると、植え替えした時に、
つきやすくなりますよね。
はじめっから大きい鉢に植えてしまうと
細かい根ができずに、大きくなってしまい、
しっかりと地面に立たないのだとか。
そして、ポットから、苗をだすと、
底のほうに、根が渦巻き状にぐるぐるって、廻っていることがある。
そこには、水がたまりやすいから、
集中しているんだそうです。
でも、よい生産者さんだと、黒ポットの横に穴があいていて、
空気がはいり、水がどこにあるかわからないわからなくて、
細かい根があちこちに生えているものもあるのだとか!
日本の苗の文化には、花が咲いていないとうれないという
流行があり、
黒ポットでうえられている状態で、
90%くらい成熟していることがあり、
渦巻き状の根は、人間でいうと、40〜50代の状態。
よく、植え替えするときに、肩の土をとりなさいというのは、
上のほうの古い土をとって、新しい土をいれることで、
空気をいれ、水をあちこちにまわるようにして、
細かい根を生やすためなんだとか。
そこの細かい根は、10代、20代の根になるので、
元気になるのだとか。
なんだか納得のお話でした!

●お日様好き

日向好きな植物か、
苦手な植物かを見分けるときの
目安に、葉のカタチをみるそうです。
例えば、稲や芝のように垂直に葉が立っているものって、
表も裏も、お日様がほしいよ!というので、太陽好き。
シダ類のように、横に葉がのびるものは、
太陽は表だけで、充分!というので、直射日光はきらい。
なんだとか。
例えば、チューリップは、葉がたっているので、
お日様好きだけれども、
葉がろうっぽくなっているのは、
直射日光をさけるためで、
お日様好きだけど、直射はきらい。。なんだとか。
おもしろいですね。
写真はねぎぼうず。
お日様好きなのかしら?

●植栽2

添え木にあてる部分

添え木をして完成です。

植栽の様子2
たっぷりお水をあげたあと、
スコップではなく、
足袋を履いた足で、
廻りちょうどいい加減で圧していきます。
その押し方が会話しているみたいな
かんじでした。
その後、
竹としゅろをつかって、
添え木をします。
そのときも、枝、ひとつ、ひとつをみて、
どう、広がるかを確認されてからの作業でした。
水やりは、2日に一日程度だそうです。