●木のベンチ

先日、連れて行ってくださったajiana茶廊で、
いいなぁと思った木のベンチがある。(写真はありません!)
木を木成りの形のまま止めてあった。
だから全部が壁に止まっているのでなく、
そのままのカーブなりに背中部分が空いていた。
でも、座ってみるとその部分っていらない。
木陰でちょっと腰をかけるようなそんな錯覚に出会えた。
そんなやわらかさを住まいに取り入れたいなぁ。
頭とこころをやわらかくしていたい。
忘れないうちに自分メモです。

●堀部さんのことば

ほしいものはかたちではない
ほしいものは静かな光で満たされた、ゆったりとした時間。
ほしいものは自然と人の営みとの調和のとれた空間。
ほしいものは、ここに居ることができると感じられる空間。
・・大昔の技術や研磨をしることができる。。・・・
大雨、強風のときに、どう守っていくのかも知ることができる。。。
そんな文章ではじまっている。
以前、堀部さんの文で、
安いから。高いからといって、選んでいいのか?
というのがあった。
例えば、
幸せにするのは
高価なユニットバスでなくて、
お風呂から緑が眺められる空間じゃないの?
みたいな文章だったと思う。

●LED

LED照明の講習会に行ってきました。
話題になりつつもあるけれど、
よく分からないので、一度聞いてみたかったのです。
LEDは、発光ダイオ−ドと呼ばれているもので、
電流を流したとき、光を放出するものです。
青色のLEDができてから、黄色の蛍光体を利用して、
白色光がつくられるようになり、照明の分野に進出してきたそうです。
LEDは、ではじめの頃、寿命がないということを売りにしていたように思いますが、
実際は、使用温度が高い、電流が大きいことなどにより、
その蛍光体の劣化や、封止樹脂の劣化がおこり、そのためにどうするか?ということが
今、模索中というかんじで、寿命はあるようです。
つまり、日常で使えるようにと、明るくしようとすると、電流が大きくなり、高温になって、寿命が短くなる性質をどうクリアするかということなのですが、
今までは、研究の成果があり、毎年、2倍くらいづつ、明るくできており、
2015年くらいを目標にコスト面、明るさ面でも市場化を考えていたようですが、
成長の幅が、あたまうちになり、今までのように、明るくなる率が減ってきているとう現実の中で、目標が達成できるかどうかは、分からないもののようです。
そして、今の問題としては、
・ 直流でないと使えないため、器具の他に、変電器が必要なこと。
・ 変電器を器具に組こもうとすると、使用温度が高いと効率が落ちる
性質があり、暗くなってしまう。どうやって、放熱するかという問題があるみたいです。
・ 青色と黄色でつくる方法が主流なため(他の方法もあるがコストがかかる)、
演色性が悪い。例えば、赤や緑の色がおいしそうにみえない。また、1/10~1/100の率でしか、同じ色温度のものがつくれないので、精度を開発中であること。
・ 電球のように玉で交換できず、10年後、交換する場合、器具ごと交換しないといけない。例えば、埋め込んでしまったとき、同じサイズのものがなかったら、照明を交換するために、部屋のリフォ−ムの必要がでてきてしまう。
・ まぶしい。遠くからみても、かなりきつい明るさでした。(そのために、乳白色のカバ−をつけると熱が逃げず、熱効率が落ち、明るさを保てないそうです。)
地球環境についても、CO2削減につても、発光効率をあげていけば、可能性があるというかんじで、今は、まだではないかなといただいた資料をみて思いました。
(高効率照明によるCO2削減数値に達成するには、今の2.5倍くらいに効率があげないとだめみたいですね。)
蛍光灯で問題になっている環境負荷物質はないようでしたが。。
(蛍光灯の環境負荷の問題も、EUでは、ROHS指令として問題になりつつようですから、日本は、環境問題のためといって、蛍光灯奨励といったかんじですが、蛍光灯だらけになったころ、問題になりそうで、怖いですね。環境を考えるときに必要なことは、CO2だけではおかしいですものね。)
製作にかかる環境負荷についてお聞きしたところ、
半導体はないと困るでしょとの言葉のあと、
複雑でないもののほうが、負荷は少ないと思うとのこと。
結局、答えていただけなかったことは、負荷、大きいのかなぁなんて思ってしまいました。
白熱灯がなくなることについては、
代替のできるものから、器具の販売を中止していくみたいですが、
交換用の電球は、つくられるようなことをおしゃっていました。
今は、まだ開発中。。それがLEDについての印象です。
寿命の短い店舗ならよくても、長時間暮らす、住宅ではまだはやいような、そんな印象をうけました。
照明、どうなっていくのでしょうね。
美しい光と影がもたらす 暮らしの豊かさって、大切だと思っていますので、
美しい光を持ちつつ、省エネのために、余分な光を、明るすぎる光をもたないこと、大切だと思うのです。
LEDのまぶしすぎる光をみて、反対に、ろうそくのような光が求められる時代がくるような気もしました。

●明るさのこつ

朝陽

照明の方とお話をしていたときのこと。
木をつかったお部屋を明るくするこつ。
あたたかい黄色味のある光をあてること。
明るさには、まぶしさといろ(彩度)があって、
まぶしさのほうばかりとらえがちだけど、
色に気をつけて、計画してごらん。とのこと。
例えば、赤い椅子に白い光をあてるとエンジにみえてしまう。
黄色い光をあてると、赤にみえる。
同じ明るさだったら、エンジより、赤を明るいっていう人が多いように、
木の色に白い光をあてるとこげ茶にみえてしまう。
黄色い光をいれると明るい茶にみえる。
こげ茶よりも、明るい茶を明るいってかんじるんではないかな。。
いくら、暗いからと白い光を強くしつづけても、
なんとなく、暗いとかんじている人の理由が
色だとしたら、悪循環。
省エネってこういうふうにも、つくれるんですよね。
1/2〜、1/3、照明をのW数を暗くしても、明るいという
答えをいただいたこともあるそうです。
照明の色だけでなく、
いろいろな方向からものごとをみないと、
だめですよね。
反省です。
他にも。昼の太陽のように、白く高い光をあてるか、
夕焼けや、朝日のように、黄色く低い光をあてるか、
つまり、高さを変えることで、また感じ方も違うそうです。

●小屋裏収納はしご

小屋裏収納はしご。
受けはこんなシンプルでいい。
杉材だからかな。
軽くて動かしやすい。
(以前、桧の時はもっと重かった!)

●ダイニングキッチンの寸法

平尾先生の所にお伺いした。紅葉の時期。

ダイニングキッチンの寸法。
ソファなどで後ろに引く必要のない場合、芯々で7尺5寸
椅子を引く場合、9尺。
キッチンの中がみえないカウンタ−の高さ、1300、
作業台850+400あれば、タオルがかけられる。
梁は1階は1/12、2階は1/15を基準とする。
懐があれば、ガ−タ−梁という工法も考えられる。
プランを考えるときに、長い線で考えるとすっとした空間になる。
お施主さんの要望をどれくらい取り入れるか。100%

●ドアノブ

座ナシがまたかわいい 堀の真鍮の取手です。

座なしのドアノブ。
なんだかかわいい。
ドアって上から押すので、
ちょっと高めにつけても、
使いやすい。
普通は900mmくらいだけど、
1200mmでも、いいかんじ。
1200mmにするとスィッチと高さがあうので、
空間がすっきりとする。
また上から押すので、
押すほうと押さないほうが一緒の金物だと
上から下に傾いてしまうので、
押すと押さないを違う金物にして、
長持ちをするようにしたそうです。
おもしろいですね。

●トイレットペーパーの高さ

遠いところにつける場合は、低く、近い場所の場合は高くなる

トイレットペーパーの取付高さの豆知識です。
基本的には、
住まう人にとって使いやすい高さが一番かなぁと
思っている。
その上で簡単な説明を。。
よく通常。。といわれる高さは、
スケッチの(簡単なものでごめんなさい)
上の位置。
実は、これは木造住宅の間柱の位置にあわせた場合に、
使いやすい高さ。
慣れている人も多いので、ここがいい!という方もたくさんある。
ここ、手摺りを付けた場合に、
手摺りにとって、使いやすい高さと重なる。
それでは。。と。
手をひじをじくに回転させると
低い位置でも、使いやすくなる。
でも、この場合は、先に下地をいれる必要がある。
どこがが使いやすいか、
使いやすい高さというのは、
住まい手によって、違っていいと思う。

●光は伝う

壁際に光源をおいたもの

少し離したもの

離したもの

光って壁を伝う。
やってみるとすぐわかる。
写真でわかるとよいのでしょうが。。
スタンドを壁によせたもの(上)
少し離したもの(中)
壁から離したもの(下)
の写真をとってみました。
上の写真は、光型ができ、
下の写真は壁が明るくならないのがわかるでしょうか?
床でなく、人の視線のいく壁を明るくすることで
照明は明るくみせることも、
暗く見せることもできる。
おもしろいですね。

●きものという農業

きものという農業という本を読みました。
着物を追っていくうちに、
きものをつくる絹、綿、麻が
どうのように栽培されているかを
知っていったお話。
例えば、
綿はほとんどが輸入であり、
日本の原種の和棉は、遺伝子の関係で、
農薬がナシで育てられるけれど、
外国の綿は、農薬が必要。。
だとか。
大麻の関係で麻の栽培が禁止されてから、
日本の蚊帳や、下駄、草履、ロープなどが、
石油製品に変化していくお話。
草木染めのお話では、植えると生命がわかり、
染めると気持ちがわかる。。など
こころに響くお話などもありました。
暮らしを成り立たせているもの
ひとつひとつは
どうなっているのか、
気になってきました。
自然と共存してくらし。
そんなものを見つめたくなる
お話です。
きものという農業 中谷さん著です。