写真1枚目は、先ほど重たかった!と書いた炊飯器の引き出しです。
扉も無垢なんです。
手掛けも引き出しやすく、
すごくきれいです。
シンプルにつくる・・これは意外にむずかしくて、
設計図で意図しても、納まりやすいように
微妙に段ができたりすることもあって、
職人さんのセンスもあるように思います。
そして、そのほうがむずかしいんだなと思っています。
写真2枚目は
ゴミ箱収納です。
普段は引き出さなくてもゴミを捨てられて、
そして袋を取り替えるときに引き出すことができます。
このゴミを入れる入り口、
磁石が組みこまれていて、
しっかり閉じることができます。
工房でお話を聞いたとき、
他の金物でやった試作品を何個かみせていただいたのですが、
そのときは、上手く閉じなくて、検討中でした。
いろいろ試作を繰り返し、
今の方法になったと聞いてます。
よいものをつくるために、見えない部分で
何度も実験し確かめ造ってくださっています。
本当にありがたいですね。
そして、このゴミ袋をとめる金物。
このサイズのものはないので、
市販品を切り詰めて、
ジャストサイズにつくりなおしてくださりました。
その跡もわからないくらいきれいに。
ありがとうございます。

写真1枚目のもの。工房の日記の中でも紹介しましたが
覚えていますか?
写真2枚目は実際に取り付けられたところです。
無垢の木のカウンターは生きているので、
呼吸をしています。
動かなくしてしまうと割れてしまいます。
それで固めるのでなく、しっかりととめつつも、
動かしてあげる。そんなとめ方をしてくださりました。
乾燥して緩んでしまったときはまた留めなおすことで
調整できるそうです。
木を知っているからこそできる技ですね。
こういう見えない部分の配慮がすごいですね。
そして、この後、現場にあわせ見切り材を調整して入れてくださりました。
その部材も現場でゴミをださないように、
短時間でできるような工夫をされていました。
さすがですね。
きれいに仕上がるように丁寧に微調整しながら
取付をしてくださりました。
写真3枚目・・きれいに納まっていますね
納まってしまうとわからないですが・・手間をかけ美しく設置してくださっています。
つづきます。

2012.0712
お施主さんによる家具の塗装工事が終了しました。
本当に、おつかれさまです!
そして今日、いよいよ取付です。
工房にあるときは、普通の大きさに見えていましたが、
住まいという場所に入る前、なんだかとても大きく見えました。
でも、さすが職人さんたち、
狭くみえた入口も無事搬入。
無垢の家具はやはり重いそうです。
施主さんも含めて、男性4人で持たれていました。
炊飯器収納の引き出しを持たせていただいたのですがずっしりとしていて
重たかったです。
写真1枚目は搬入を待つ家具たち。
写真2枚目は引き出し類を全部だして、設置されたばかりの作業台です。
搬入前に、台輪や、仮木を打たれていました。
このカウンター、ステンレスで隠れてしまうのがもったいないくらい本当にきれいで。
思わずもったいないって言ってしまったら施主さんも同じ言葉をおっしゃたそうです。
隠れてしまうこの部分の写真、もっとたくさん撮っておけばよかったと
今後悔しているところです。
写真3枚目は、ステンレスの表情。
マット仕上というものです。施主さんのリクエストで。
私ははじめてですが、家具という雰囲気に近くなるのでよかったと思います。
つづきます。

●0611のつづきです。

施主さんの手持ちのアンティークの家具
にあわせた
上げ下げ戸の製作もすすめられました。
写真は試作品のようです。
(実際は、マホガニーでつくります)
型紙もありました。
こちらも楽しみですね。
ありがとうございました。

作業台兼、食器棚の引き出しをつくられていました。
写真は、炊飯器部分です。
カンナをかけていらしゃったのですが、
すごく硬そうでした。
写真2枚目は面をとるカンナ。
カンナも、必要な形状がないときは手づくりだそうです。
道具をつくれるようになるまで10年はかかるのだとか。。
写真3枚目は、炊飯器の棚。
大工工事でつくるときは価格を抑えてつくることもあって、
シンプルにレールがつくだけなのですが、
家具工事でつくるとこんなふうな細工がされています。
(上の部分が金物の上までかかっているのがわかるでしょうか?)
(この部分は、前板がつくことになるので、
表からは分からなくなります)
つづきます。

2012.0611
現場につくと、壁面コート掛けがほぼ完成していました。
職人さんが扉をつけてみせてくれました。
主寝室に取り付けられるこの家具は、
左側は、隠す収納として、内部に2着のコート、
扉裏には鏡がついていて、開くとみることができます。
桟があるので、
閉じた状態でも、表からもハンガーをかけた服を掛けることもできるようになっています。
右側のオープンの上部には、上着を
段違いの棒は、ズボンを掛けることができます。
中間には、ガラスの扉をつけて、
時計や眼鏡を収納できるようになっています。
寸法も、すべて、施主さんの身長や手持ちからだした
世界にひとつしかないこだわりの家具です。
だからこそ、
丁寧なこの仕事が本当にうれしくて、
本当に感謝しています。
つくりてさんの技術やハートがないと
カタチにならないもの。
そして、施主さんの真心や思いがなければ、
実現できないそんな家具だと思います。
そうそう、
この扉、無垢のカバ桜でできているので、
重たくて、7箇所で吊っています。
けれど、無垢ならではの素材感が素敵ですね。
写真2枚目は、裏からみたものです。
表からは見えないですが、手掛けがつけられています。
写真3枚目は、桟のUP。きれいですね。
つづきます。

ネクタイベルト収納のほうも完成に近づいていました。
近くに寄っただけで、
桧のいい香りがしました。
こちらもただとめるのではなく、相欠にして、丈夫なようにつくってくださっています。
写真2枚目はなんだかわかりますか?
ダボを切るのに傷がつかないように、
道具をつくられたそうです。
すごいですね。
機械のカンナ、手カンナと何度も
手間をかけて、調整してくださっていました。
こちらも楽しみです。

ネクタイベルト収納のほうも完成に近づいていました。
近くに寄っただけで、
桧のいい香りがしました。
こちらもただとめるのではなく、相欠にして、丈夫なようにつくってくださっています。
写真2枚目はなんだかわかりますか?
ダボを切るのに傷がつかないように、
道具をつくられたそうです。
すごいですね。
機械のカンナ、手カンナと何度も
手間をかけて、調整してくださっていました。
こちらも楽しみです。

つづきです。
写真のかわいらしい積み木みたいなもの何だかわかりますか?
前回も置いてあって、何だろう?と思ったまま聞きそびれていたのですが教えていただきました。
写真2枚目のように、カウンターと側板を組むときにつかうものなんだそう。
がっちりとめてしまうと木は生きているので動いて割れてしまったり、反ってしまったりするので、こういう部材をつかうことで、動く仕組みをつくるそうです。
そして、これは、将来、乾燥して、隙間ができたときに、締め直すことで、
隙間をなくすことができるそうです。
すごいですね。
本当に。
すごくきれいにできています。
つづきます。

2012.0605
工房に行ってきました。
今日は壁面コート掛けの扉部分の仮組みをさていました。
写真はその様子です。
見えなくなる部分ですが、
こんなふうに、手間をかけて、ビス等を使用しなくても、
大丈夫なように、
仕口等を加工してくださっています。
組んでいく音がカンカンと固そうなので、
強そうですねと
言ったら
家具の場合は、強くてもだめなんだよとのこと。
強いと割れたり、反ってしまう原因になるから、
ちょうどよい固さにしていくそうです。
すごいですね。
写真3枚目は、ズボン掛け部分です。
かまぼこ状にするには、一度、
荒く削ったあと、手カンナで整えていくそうです。
手カンナをかけたところ、
触ってみてびっくりなほど、手触りがいいです。
桜のもつ品を家具職人さんの腕と気持ちが
現れて、
すごくいい雰囲気になりそうです。
本当に楽しみです。
つづきます。