● ブナの森と手入れのゆきとどいた人工林

人工林(しっかり枝打ちされている)

ブナの天然林がいい。
そんなフレーズを聞く。
私も、なんとなくそう思っていたひとり。
でも、山主であるIさんのお話をお聞きして
考え方が変わった。
森が広葉樹の天然の森と、手入れの行き届いた針葉樹の森。
当たり前だけれど、
どちらが、いいかなんて、単純に比べることはできない。
それは、植物は生き物なので、
環境により、
育ち方が違う。
同じ場所で、同じ時間に
同じ植物を植えて。比べることは
できない。
それをふまえた上で、広葉樹の森と
手入れの行き届いた人工林で
鳥の種類と量を調べた方がいらして。
なんと数は、広葉樹の森が多くても、
手入れの行き届いた下草がはえ、
所々に広葉樹のある森のほうが、
種類は多かったそう。
(手入れのゆきとどいたというのが大切らしく、
 手入れのゆきとどいていない人工林は、数も、種類も
 少ないそうです。)
生き物である人の手が
ちょうどいい関係で自然と結びついたとき、
様々な種類の生き物が生存する環境ができる。
なんだか、ちょっといいお話だなって
思いました。
知らん顔も、関わりすぎでもない
ちょうどよい関係。
ブナの天然林って6000年もの時間をもって
つくられるもの。
だったら、それに敬意をはらい、
自らの家は、手入れをよくした人工林の木でつくろう。
そんなお話でもありました。
でも、今、手入れをする人とお金が足りないんですよね。

Post a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です