●南と東

南と東。
棟梁のOさんが教えてくださりました。
この家に使われている木は
根っこが南と東に向いているんだよと。
木は・・生えているときと同じ状態でつかうと
長持ちをすると言われています。
・・実際に人間にたとえても、
生まれ育った環境と、同じような環境がすごしやすいのは、
移動することのできない、木ならば、50年も、100年も育って
きた環境の中でより生きやすくしていくのがあたりまえでしょうから、
それと同じ環境でいることがひび割れもすくなく、
強い強度を保てる。。昔から伝わっていることですが
私もそう信じています。
でも、経済主義の時代、
プレカット等では到底無理でしょうし。
びっくりしてしまいました。
そして木の根っこがどっちむきかだなんかだって、
こころある人、
技術のある人でしか分からないようなことまで
気持ちをいれてつくってくださっている
大工さんたちに感謝です。
なんだか感動してしまいました。
お施主さんのことばではないですが、
本当に宮大工さんみたいですね。