少し前ですが、ギャラリーA4でおこなわれていた
日中韓の棟梁展に行ってきました。
日本と中国、韓国の宮大工さんのお仕事と
インタビュー、1/2や、1/5の三手先の模型、
それぞれの道具等の展示がありました。
韓国の大工さんは大木匠と言われ、
木を切り倒すところから建築にかかわり、
木の命を納めていただき、それを生かしてつくる。
そんな思いから、祈りの儀式をされてから伐採されていました。
上棟式の時も、木の一部をくりぬき、墨で工事に関わった職人さんの名前をかいた和紙を
納めて、木の皮でもう一度フタしたりと
とても、神聖なかんじがしました。
木の命をいただいて、つくるという思い、日本だけのものじゃないのですね。
その大木匠さんの休日の楽しみは、
自ら植林された松林に行くこととおっしゃっていました。
中国の宮大工さんは、
位、地位にあう建築ということを繰り返されていました。
9軒×5間が基準なようで、9間の長さの丸太が並ぶ様子は壮大でした。
日本の宮大工さんの代表として、小川さんが話されていました。
大陸の寺は庇が短い。雨の多い、日本にきて、
庇が長くなった。
そして、限られた道具がない時代、桧という材をつかうことで、
木そのものを生かす文化が生まれた。
生きてきた環境と同じようにつかう。
山の上のほうに生えていた松は風に強く、建物でも梁など上部につかう。
南に生えていた木でない木を材になってから、急に日のあたる部分につかうと
びっくりしてしまうでしょう。など。
いばらない、軽い、刀のような流れる線。
など、おだやかな口調で語られていました。
韓国は赤松。中国は楠木がつかわれてきたそうです。

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