引手

SA/HIの田中潤さんにお願いしていた玄関の引手ができました。
写真をおくってくださったので
upしました。
お施主さんの好みを聞きながら
引きたくなるカタチをデザインしてくださりました。
蜜ろう仕上げの素材感、実物に出会えるのが楽しみです。
http://s-a-h-i.com/
(写真が綺麗でしたので田中潤さんの写真をお借りしています。)

上から
生の色
蜜ろう
蜜ろうの塗料を塗られた色

SAHI 田中潤さんの工房を訪れて

2015.0912
SAHI 田中潤さんの工房を訪れて
晴れ
お施主さんご夫婦
田中さん
玄関のアイアンの取手をつくってくださる
SAHIの田中潤さんの工房を訪れました。
田中さんは北本の杜のバルコニーの手すり等をつくってくださったアインズの松岡さんのところで修行され、
今は、独立して作品をつくられています。
この日は、ちょうど螺旋階段の手すりをつくられているところでした。
この螺旋階段、その原寸図共(納入前の作品ですので写真はひかえさせていただきますね)
とても美しくて、造形的で
命あるもののようにもみえました。
その形状ですが、丸い形のものを熱を加えない状態でプレスして大まかな形を整えたあと、
槌いて、そして三次元になるように形どっていくそうです。
言葉で書いてしまうと簡単に終わってしまうのですが
工房を訪れてみるとそれがどんなにか大変な作業でまた、感性の必要なお仕事だというのが
わかります。
熱で曲げるための道具、
鉄を切るための圧縮酸素の道具
原寸図を描くための道具
冶具等もみせていただきましたが
道具等もまた綺麗でした。
なんだか本題に入る前に
見いってしまいました。
雰囲気がわかるように
個展を開かれたときの
作品などをみせていただきました。
どんな雰囲気がお好きか等をお話して、
また建物の雰囲気がわかる資料をお渡しする約束をしました。
塗装にもこだわりがあり、
みつろう(カルバナラロウという葉脈からとられた塗料)や、
雨がかりの多いところにつかうオイルペイントも表情に違いがでるからとこだわられて選ばれているそうです。
そのみつろうの仕上げが鉄本来の表情を映して
とても綺麗でした。
鉄は触れば触るほどよい表情に育っていく。だからよく触ってくださいと
アインズの松岡さんがおっしゃっていましたが
みつろうの仕上げだとよりそれが生きてくると思いました。
玄関のドアの引き手になるので、
毎日、毎日家族の方が触れる場所になります。
世界でたったひとつの取手が家族のすごした色に育ってくれたらうれしいです。
みせていただいた素材の写真など、のせますね。
ポストもすごく素敵でした。
ポストって、なかなかいいものがないですよね
SAHIのHPです
http://s-a-h-i.com/

●たたくとへこんでもりあがる

たたいくとへこんでもりあがる
かなり前になりますが、
鉄の工房 アインズさんで、
たたく体験をさせていただきました。
そのときのことを。
鉄をガスであたため、
台の上に小さい板をのせて、
ハンマーでたたくのですが、
実際にやってみるとむずかしい。
小さくたたくと鉄はぜんぜん変形してくれないし、
大きくたたくと、ハンマーをコントロールできずに、
違う位置をたたいてしまう。
そして何よりも、たたく手よりも、
動かないようにおさえる手が痛くなってきてしまった。
いつも、見るのと
やってみるのはぜんぜんちがって、
職人さんってすごいなぁと思うのです。
若手の職人さんTさんの腕をみせていただいたら、すごい筋肉でした!
あたりまえのことですが、
てつはたたくとへこんでもりあがるという性質をもっているのですね。
松岡さんは、この鉄の性質を生かしたものづくりをされている方なんだなということが
お話をしていてかんじました。
ふつうの鉄の作品は、このへこみ部分をきれいに直して作品とする。
でも、これを生かすことが松岡さんの芯の一部になっているのだと思います。
写真はそのときの炎