2007.07.12
足場屋さん用の図面を届ける途中現場に寄った。
無事、上下水道の取り出し工事は終了している。
今日は、現場はお休み。
今日もまた、お天気待ちの状態。
梅雨だけあって、最近、雨がよく降っている。
コンクリート打設時の、雨はNGなので、
なかなか打てない。
(打設した次の日〜の養生期間中は小雨が降っても大丈夫です。)
明日予定ですが、
雨予報なので、台風明けになってしまうかなぁというところ。
コンクリートは、水とセメントと比率が決められていて、
打設時に、雨=水がはいってしまうと
強度が変わってしまうので、
日にちを選ぶのがむずかしい。
よく、工期優先の
現場で、無理して打っているところをみかけてしまうけれど、
長い目でみて、きちんとしたものをつくってほしいって思う。
そのために、私たち、設計者も、きちんとしたものをつくるには、
時間がかかることを、説明していく必要がある。。そう思っている。
今回の基礎屋さんのYさんも、いいものをつくるには、
どうすればよいかを心得ていて、
きちんとした判断をしてくださってうれしい。
一番、工事にはいれなくてつらいのは基礎屋さんなのに。
お金優先でなく、品質優先の仕事ですね。
本当に、ありがとうございます。
工事は、来週かなぁ。

2007.07.14
今日も現場はお休み。
台風が近づいてくるので、
リフォームの施主検査の帰り、
寄ってみた。
雨天で、しかも夕方というので、
薄暗かったけれど、来てみて良かった。
基礎工事中であるので、そんなに心配はなかったけれど、
現場をみて、不安が少なくなった。
朝、施主さんも、みてきてくださっただけあって、
飛んでいくものもないし、安心しました。
雨はかなりふっているらしく、
地中梁の底には、水が溜まっていた。
それ以外は、かわりない。
先ほどまで、一緒だった工務店さんの監督さんたちも、
これから、他の現場まわりだとか、
増築中の現場があるとおっしゃていた監督さんなどは、
できるかぎりのことはやってきたけど、
台風は、予想できないし、
今日は徹夜かなぁなんていいながら、みな去っていった。
施主検査の後、ほっとするまもなく
台風に備えに行く。
つかれていたけれど、覚悟を決めてでていった
監督さんたちは、みなプロの顔していました。
おつかれさま。とありがとう。くらしかいえないのですが。

朝一番、Yさんから、今日も土間打ち中止のお電話がありました。
天気予報が一日早くなったみたいで、
今日もまた雨が降っている。
土間打ちは、明日の予定とのこと!
そうそう、昨日、仕事の前に、現場に寄っていきました。
車を通れるように、仮どめしていた木がはずれていたくらいで、
台風の被害はありませんでした。
安心しました。
写真2枚目は、2階の荷重が載るところ。
力がかかるところなので、地中梁を入れています。
本当に、久しぶりの晴れ間でしたね。
明日は、予報では、OKなので、
てるてる坊主でもつくろうかなぁ。

2007.07.18-1
早朝に、ふっていた小雨も止み、やっと土間部分のコンクリートを打つことができました。
現場につく頃には、薄日がさしていました。
雨もなく、暑すぎることもなく、適度に湿気もあって、
コンクリート打ちには最適な日だね。
と基礎屋さんもおっしゃていました。
コンクリートは、工場で練ったものを、
ミキサー車の中で、拡散しながら、
現場まで運びます。
(その運搬時間も決められています。
 伝票を確認しましたが、どれも、30分〜35分、
 短い時間で届いていました。)
それを、ポンプ車で打っていくわけですが、
作業着の厚い長袖をいても、涼しいくらいでしたが、
職人さんたちは汗がびっしょり。
それでも、この日は打ち終わるまで、
休むことなく作業されていました。
コンクリートを打つ人、
バイブ(振動)をかけながら、ならす人、
そして打ち終わったコンクリートを締める人、
生コン車を待つ、ちょっとした空いた時間にも、
コンクリートの重さで、
型枠が膨らんでいないか、
水糸をはって、
チェックをして、おかしな部分は
なおしていきます。
そして、ここにはもう一つ、
基礎屋さんのこだわりがあります。
レベルをみながら、
コンクリートを打っていくんです。
コンクリートの土間部分に、
ゆるい勾配をつけてくださっています。
土間部分に水がたまらないように、
水ぬきパイプをつけるのですが、
それだけではなく、
中央を、外周部より1cmほど高く打って
水が流れるように、工夫されていました。
基礎屋さんの心意気かんじますね。
(続きます。)

写真の道具、見たことありますか?
コンクリートを締め固める道具です。
コンクリートを打った後、
たたいてしめることによって、
コンクリート中の空気を抜き、
圧縮することができるそうです。
これを打った直後に、1回行い、コテでならし、
水がひいて、固くなったころに、
もう一度行います。
仕上がりがキレイなこと、
コンクリートの強度を高めるためには、
一手間、かけているんですよね。
ちなみに、バイブを(振動を)かけるのも、1回目は、充填のため、
2回目は、締め固めるためだとおっしゃていました。
それにしても、道具ってよくできていますね。
最低限のチカラで、最大限の効果をあげる。
そんな道具たちって単純だけれど、美しいって思います。
2枚目の写真は、そのたたいたところ。
表面が粗いので、乾きはよくなります。
(夏場の暑い日では、このままだと乾燥スピードが早すぎてしまうので、
 たたいた後、すぐに、金コテをあて、表面を平滑にします。
 そうすると、乾燥スピードが押さえられるそうです。)
3枚目の写真は、締め固めた後、コテをかけているところです。
(ちなみに、後でモルタルで勾配をつくる車庫部分は、モルタルが
くっつきやすいように、コテはつかわないんですよ。)

それぞれの職人さんによって、使う道具も様々。
おもしろいですよね。
道具って、シンプルだけど、仕事への気持ちが
あらわれるものですね。
先ほど、写真をのせた、締め固める道具の他にも、
Yさんこだわりの道具をみせていただきました。
一番上の写真、今日もつかいました。
底がRになっています。
これをつかって、打設時に、コンクリートを
のばしていました。
平らのものよりも、使い勝手がいいのだとか。
ステンレスでできています。
聞いたら特注だそうでした。
そうそう、今日のコンクリートのスランプは、15。
固いものを打っているので、
流れてはくれないんです。
そして、道具好きと言ったらみせてくださったのが、
鉄筋を切る道具。
テコの原理をつかって、切るので、
チカラをつかわなくてもいいそうですが
(でも、みなチカラ持ちなので、私でできるかどうか!)
道具って、ホント美しい。
今日は、こだわりの仕事をみせていただきありがとうございました。
最後に、あうんの呼吸の奥様が、終了と共に、
隣地、道路側の清掃をされていました。
よい仕事をされている方は、そういう部分にも気を配れますね。
みていて、気持ちがすっきりしました。
施主さんも、おこさんと一緒に、かけつけてくださり。
こんなにきれいな基礎がみえなくなってしまったら、
もったいない!って。
その心からの言葉、
職人さんたちにとっては、
お金よりも何よりも、
うれしいものだと思います。
ありがとうございました。

明日の基礎の立上り打設前に、内部の型枠組み(外部は、つぎめをつくりたくないという基礎屋さんの配慮により先行してくださっている。)、アンカーボルトの設置が行われた。
基礎のYさんから終わったよ〜。
確認においでと電話をいただき、
現場に行って、寸法など測らせていただいた。
基礎巾、180
土台、柱、4寸なので、
筋交いにあたらず、
芯にアンカーがうてるのでわかりやすい。
アンカーも、金物と番線で、しっかり固定されていました!
かぶりも、もちろんOK。
1ヶ所だけ、私が伝えわすれてしまった(ごめんなさい!)
柱の芯スズレ部分のアンカー位置を訂正をお願いしました。
写真は、HD(ホールダウン)と一般のアンカーの部分。
HDは、A−70、他の部分も、通常のものより太いものを使用してくださっている。
Yさんさすがですね。
本当に、ガッシリというかんじ。
ご近所の方に、鉄骨ですか?
なんてきかれてしまいました。
ありがとうございます。
明日宜しくお願い致しますね。

2007.07.24
久しぶりの快晴でしたね。
充分な養生期間を得た後、基礎の型枠の取り外しが行われました。
写真は、型枠がはずれたところです。。
美しい。
基礎屋さんの思いが通じる基礎ですね。
肌まできれいにうてていました。
こうきれいに打てると隠れてしまうのが
もったいない。
って思ってしまいますね。
基礎の仕事をたくさん見ていらっしゃっている
設備屋さんも、きれい!と太鼓判をおしていました。
Yさんに、ありがとうございます。
とお伝えしたら、
うれしそうに、照れていらっしゃいました。
本当にありがとうございました。

2007.07.25
昨晩、お電話があって、
今日から設備工事がスタートすることになりました。
朝一、雨樋の位置の確認。
勝手口土間の位置と桝の位置の確認に立ち会いました。
足場を組む前に、先行して、配管工事は行われます。
今の時期、お盆前に上棟という現場が多いらしく、
設備やさん、基礎屋さんとも、大忙しの中、
スケージュールをあててくださいました。
感謝ですね。
まずは、穴堀り。
本当だったら、基礎でほったまま、埋めないはずだったのですが、
手違いで。
でも、その分、土をいれる作業がなくなりました!とのこと。
まずは、穴を掘って。
狭いので大変そうでした。
外構の塀と、建築の基礎との間は、
設備やさんからみて、いくつ必要かという質問に、最低、500と答えてくださいました。
(外構の基礎のベース部分や、桝の大きさも関係してきますので、理想をいえば、900ほしいそうです。)
それ以下だと(分譲住宅だと)排水なども内部配管になってしまうのだとか。
万が一のことを考えると、外部にもってきたほうが、メンテナンスはしやすいのだとか。
設計者として、工事のこと、将来のメンテナンスのことも、
含めて、きちんと考えていかなければいけない、そう思いました。
涼しい日でしたが、設備屋さんは汗びっしょり。
ありがとうございました。