2007.08.31
今日も大工さんは、床下地の工事。
1階では、床の束をいれている。
棟梁のOさんの作業をみさせていただいた。
まず、束石の端をたたいている。
分からなくて、面をとっているのですか?
と聞いてしまったら教えてくれました。
コンクリートで打った束石の縁があがっていたり、
高さ調整の目安としているビスの頭がでていると
きちんとした寸法がとれないから。とのこと。
 
縁といってもあがっているのは、多いところで、ほんの1,2ミリ
その部分も、きちんとした仕事をするために、処理をして、
それから寸法をとってくださっている。
そんなところまで気をつかってくださっているんだぁと
びっくりしてしまった。
寸法をだす作業も丁寧で、
レベルという水平をだす機械で墨をだす作業、
バカ棒をつかっての確認、
目をつかっての確認。(目って、すごいです。特に職人さんの水平に対する感覚って。。)
そんなふうに、何度も確認しての墨だしをされていて、
その上で、だした水平墨(写真一番上です。)をもとに、
現場で、水平の基準となる大引きを、
削っていく、そんな作業をするそうです。
(先行して、土台、大引きを取り付けをしたため、)
そして、先ほどの束石も、
木の癖をよみ、正確な寸法で切り出しているので、
きっちりした中にいれるので、簡単にははいらず、
カン、カンと音をたてていました。
こういうお仕事をみていると安心すると共に、
自らのレベルをあげないと!という思いにかられます。
2階部分の写真は3枚目。
こちらも、下地もただはるのではなく、
ひと手間かけて、千鳥にはってくださっている。
このほうが強いのだとか。
そして、間柱をかき込んで、
その中に、一部を組み込んでいるのもそのためかな。
実は現場がおもしろく、午後の予定にあわせて、終わらせたかったこと、
ひとつ、延期にしてしまいました。時間がないといって、
急いで現場に来ていただいたのに。申し訳ないです。
大引きを削る工事をみたかったけど、
明日は群馬で、以前お仕事をさせていただいたお施主さんのところに
行ってきます。
宜しくお願い致します。
現場って本当におもしろいですね。

2007.09.03
現場につくと設備の内部配管、
現時点でできることは終わっていた。
こうしてみると、住宅って、みえなくても、
いろいろ通っている。配管も整然としてきれいですね。
隠蔽されたとき、位置がわかるように、チェック。
竣工図で、設計段階より変更になった部分を直して
お渡しする予定。そうすれば、後々何かあったとしても、
無駄なことをしなくてすむ。
そしてガス屋さん到着。
給湯器の位置、室内のガス栓の位置の再確認、プロパンの位置を確認
をして、工事がはじまる。
まずは、基礎工事に先行していれておいたスリーブに、配管を通すのだけれど、
基礎のYさんが気合いをいれて、打ってくださったみたいで、
ぜんぜん、ぬけなく、鉄筋2本を組み合わせてつくった棒で、つつきながら、
やっと管が通った。
今日は、1階部分のみ、
床下地ができてから、2階部分の配管はしてくださるとのこと。
壁の厚さを聞かれた。
構造がすごいんで、他のうちとは、違うと思ってとのこと。
壁厚により、スイッチの出を調整するらしい。
プロパンのいいところは、
地震時などの災害の後の復旧がたぶん一番はやいんじゃやないかなとのこと。
揺れて、危険をかんじるとメータ−はシャットダウン。
けれど、自分で、また使うときに、メーターをいれればいいので、
タンクにある間はつかえるとのこと。

2007.0903
床下地の工事。
現場につくとこの間、墨をつけていた部分は削られていた。
遠目からも、まっ平らな美しい面がみえる。
近くによってみてみると
すごくきれい。丁寧にだされた墨によって、
削られていた。
写真からでも分かるでしょうか?
土台部分の根太についても同じ。
丁寧に墨をだし、確認、そして仮取り付け、
そして、微調整。をくりかえされていた。
すごいなぁってみていたら、
我慢ならないんですよ。
棟梁のOさんは、ひとことつぶやくと
水平でないと、後から大変だし。。って付け加えてくれた。
きちんとした仕事でないと我慢ならない。。
そうなんだろうなぁと
お仕事をみさせていただきながらかんじていた。
職人さんの魂。
今日もまた、そんなものに会って胸があつくなってしまった。
棟梁が決まったとき、
工務店の社長さんの奥さんが、若くて、すごくいい人がいるっておっしゃていたし、
監督さんも、ここあたりですよ!って太鼓判を押してくださっただけあるなぁって思う。
(棟梁の0さんは若手で、私より、2,3歳くらい上らしいです。自分同世代の職人さん、頼もしいですね。)
仕事への思いが伝わってきます。
カン、カンって固そうな音がするので、聞いてみると、
土台も、根太(高さ調整部、)も桧どうしなので、で固い音がするそうです。
2階部分は1/3以上終了。
板をあてて、かけやで入れていく。
力仕事ですね。

2007.09.04
今日は、前々から約束していたように、現場監督のNさんと打ち合わせ。
玄関庇のこと、
窓の位置(柱にかかわらない部分)、
車庫のことなど、
支給品の枚数や、時期や
細かい部分をお話できて有意義な時間になりました。
FAXでやりとりはしていたけれど、
やはり現場で会って、話すのが一番分かりやすいし、
間違いないと思う。
結構時間がかかってしまって、
夜の、打ち合わせの準備もあって、
大工さんのお仕事をゆっくりみる時間がとれなくて残念。
2階の床下地はほぼ終了。
下地材でも、無垢はやっぱりきれいだと思う。
1階は、高さ調整が終わり、
断熱(ほんとうは、杉板のみの予定だったのですが、
屋根のものがあまってしまい、床下にまわすことになってしまった。)
の取り付けの準備。
棟梁のOさんの仕事は、いつみても、丁寧で、
何がはじめるんだろう(他のひとより、一手間かかっている気がする。)
とみていてもおもしろく、勉強になります。

2007.09.05
現場につくと今日は三人体制。
なるべく石油製品を使いたくないということ、
関東では床に、いわゆる断熱材というものは必要ないのでは?
という想いがあり、施主さんにも、杉板を触っていただき、
厚い杉板をはるのみということに、なっていたのですが、
施主支給品となる屋根にいれる断熱材をたくさん頼みすぎてしまい
あまったものを急遽、床の断熱材としていれることになりました。
(私の家も、床には、入っていませんが、寒いと思うことはなく、また、
工務店さんで施工されている他の杉板+板貼りの家も、住まわれてから、
寒いという声もないそうです。また勤めていた事務所でも、RC+杉板でしたが、
あたたかかったという経験があります。
無垢の木って数字以上にあたたかくかんじます。何故でしょうか。。)
1階では、棟梁のOさんがその断熱材をいれる受けをつくる工事、
また助っ人できてくださった大工さんは、
断熱材を加工していれています。
通常ならば、断熱材は、根太間にはいるのですが、
今回は、予定をしていなかったため、
受け材をつくっていれれいきます。
そのため、火打ちなどがはいっていて、
四角いものを三角形や、台形の中に隙間なくいれるため、
何度も微調整して、カットされていました。
そして、2階は昨日の続きです。
柱や、設備の配管にあわせtr、
下地材も加工しながらの作業なので
大変ですね。
そして、10時の休憩。。
その時間、職人さんとお話できるのも楽しみです。
職人さん方、
古い建物など好きなようで、
いろいろ勉強されているそうです。
この現場の近くにある遠山邸(1月前ほど、NHKで左官のことが、
放送されていましたね。)も見に行きたいとおっしゃていました。
お仕事も忙しいのに、さらになおとは、
本当に、好きなのでしょうね。
そうそう、Y大工さんのつくられた茶室が新前橋にあるようなので、
今度時間をつくって見に行こうと思います。

2007.09.06
台風、よけてくれないかなぁと
思いつつ、日に日に近づいてきていますね。
現場につくと、足場のシ−トを巻いているところでした。
通常であれば、職人さんが、現場から離れるときに、もしくは、もう少し、午後になって
からの作業のほうがよかたっと思いますが、
分離発注で、足場のほうも、予定がたてられないため、
早々の準備となってしまったと思います。
そのため、突然降ってきた雨に、
現場内はびしょぬれ、
作業の手をとめて、
もくもくと、棟梁のOさん、ベニアをはって雨が入らないようにしてくださいました。
気づくと、Oさん、川に飛び込んだかのように、びしょぬれ、
ベニアを運ぶ作業を施主さん、手伝ってくださいました。
シ-トをはずす前に、雨養生。
私のほうで、その順番の調整をつけられれば、よかったなぁと
思っています。
こういうところが分離発注のむずかしいところかもしれませんね。
反省しています。
でも、そのおかげで、施主さん、工務店さんの結びつきが生まれたかなと
思いました。
Oさんの自らをかえりみずに、家を守ろうとする姿勢、伝わってきましたし、
施主さんも汚れるのもかまわず、運んでくださって、
ありがとうございました。
それにしても、棟梁のOさん、風邪などひかれぬように。
施主さんが水もしたたるいい男。。と表現されていましたが。。
本当に、ありがとうございます。
現場のほうは、昨日のうちに断熱材をいれおわり、
1階は床下地の工事、
そして、小屋裏収納部の床をはりはじめていました。
施主さんもいらしたので、細かい部分の調整ができました。
明日は、作業ができないような状況なら現場は、お休みです。
朝、私のほうで確認に行ってきます。

2007.09.07
朝一に現場に確認に行ってまいりました。
現場は大丈夫。
近隣にもご迷惑なかったと思います。
それにしても、森から青いままの木の葉がたくさん
ふってきていいました。
養生をしてくださった大工さん、ありがとうございます。
今日は、お仕事のできる状態ではなく、
現場はお休みです。
でも、監督さんが確認に来てくださるそうです。
安心ですね。
今日はものすごい渋滞。
普段、混むはずのない道が、全く動かず、
川の方へ向かう道が、冠水のため通行禁止と書かれていました。
たぶん、裏道の橋、冠水しちゃっていそうですね。
現場は、とにかくひと安心です。
これから、畑を見に行こうと思っています。
こっちは、大丈夫かな。。

2007.09.08(つづきです。)
職人さんのお仕事をみるのは楽しいです。
ちょうど、配管部分の床下地の加工をされていましたので、
ずっとみさせていただきました。
簡単に書くと、
①配管、間柱にあわせて、1枚目の板を加工する。
②1枚目の板をはずし、2枚目の板とあわせる。
③2枚の板の中央にある排水パイプの穴をあける(コンパスのような回る機械でした。)
④裏面からも!
⑤一度取り付けをして。
⑥微調整。加工した部分の仕上げ。
⑦取り付け
間柱や、配管が多い部分ですが、
取り付けてみると、気持ちのいいくらい、
ぴったり!でした。
隠れてしまうの、もったいないですね。
ぴったりでしたねって声をかけると
謙虚な棟梁のOさん、たまたまですよ。。なんて
おっしゃていましたが、
経験と、腕と。
加工されている様子に迷いはなく、
みていても、とっても気持ちよかったです。
ありがとうございました。
そして、台風一過の暑い中、おつかれさまでした。
ほんのちょっといただけなのに、
汗をたくさんかいてしまいました。
来週は火曜日から、電気工事がはじまります。
現場に来られる方は上履きを用意してくださいね。
よろしくお願い致します。

2007.09.10
今日の現場は棟梁のOさんと、T大工さん。
棟梁は、引き続き、1階の床下地の工事、
Tさんは、小屋組部分の間柱の工事をされていました。
今日は、Tさんのお仕事をゆっくりみさせていただきました。
間柱を小屋組に取り付けをするのですが、
通常なら、ただ斜めに切って、釘をうつのみですが、
より強いようにと、
間柱を加工して、タルキをはさむようにして取り付けしてくださいました。
(写真でわかるでしょうか?)
そして、おもしろいのは、
大工さんの道具。
杖の部分が変わっているので、
お聞きしたところ、
木なりにつくったんだ。。
とのこと。
木の繊維をきらずに、
ちょうどもちやすそうな木をとっておいて、乾燥させて、
加工したそうです。
道具もみな仕事をしやすいように、
つくられているのですね。
木の材種をお聞きしました。
白い花の咲く、花水木だそうです。
なんだか、素敵ですね。

2007.09.11
今日から電気工事がはじまりました。
サッシも、午前中にとどきました。
朝から、監督のNさん、電気のUさんと打ち合わせ。
サッシの納まりの確認。
出窓風のバルコニーの納まりや、サッシの納まり、防水のこと、
電気配線の経路など、あっちへ、こっちへと
午前中は、バタバタしていました。
電気は、仕上げナシの部分があること、
勾配天井があること、
梁をみせていくため、
配線経路について、頭をつかいます。
梁、柱を基本的には、かかないでと、お願いしたので、
電気屋さんも、真剣勝負です。
はじめての電気屋さんはいつも、
苦労されているのが分かるのですが、
説明したところ、ここはこうできる!など、
提案してくださるようになりました。
ありがとうございます。
サッシは、福層硝子なので、重たそうでした。
バタバタしていても
棟梁の0さんの仕事をみるとほっとします。
写真は、床の断面です。
木の外側(木表)が上になるようにはってあります。
木表づかい。木裏(木の中心)が表にくるととげっぽくなるようです。
木の反りも関係あるようですね。
下地なんですが。。とおっしゃていました。
以前、木表、木裏は、タルキや根太のつかいかたにも関係あると
材木屋さんがおっしゃっていました。
うろ覚えなので、今度、休憩時間にでも、聞いてみようと思います。
仕上がりの部分はもう養生をされていました。
そうそう、ご近所さんが、どこの工務店さん?
と話しかけてくださいました。
よい仕事をしてくださっているので、
次につながってくれればと思います。
午後は、施主さんが現場に来てくださります。
お待ちしています。