2007.08.22
昨日のうちに、
現場に材料が搬入されていた。
こうしてみても、
住まいにはたくさんの木が使われている。
朝は、監督さんと打ち合わせ。
8時には現場についていた!というだけあって、
いろいろな準備がされていました。
設備の件、金物の件、枠の件など細かい部分を打ち合わせをして、
またまた課題も見つかり、充実した時間となりました。
午後から、板金屋さんがはいるので、
もう一度現場に行く予定です。
この間、熊谷で最高気温40.9度が記録された日(うちのほうでは、熊谷の天気をみます。。)
庭にある寒暖計は、47度をさしていた。日差しが照りつける場所というのもあるだろうけど。
気象庁の測定は条件が整っているのを考慮すると、
屋根の上は、47度くらいやっぱりあるのではないかと
思う。
そんな中お仕事していいのかなぁ。ってやっぱり思ってしまう。
体と判断力がおかしくならないように、
きちんと休憩などとってほしい。
と思う。
安全第一ですから。

2007.08.22
板金屋根は弱いっていう人もいるけれど、
それはきちんとした加工をしていないからなんだよ。。
後で聞いたら教えてくれた。
軒先10cmくらいは水がまわりやすい。
この部分に水が入ってしまうと垂木などが腐ってしまう。
なので、ここの板金をどうするか?
が一番大切だとのこと。
うちはね。コ−キングというものがない時代、
板金だけで、水を防いでいたやり方でやっている。。そう。
コ−キングの寿命は、もって、10年それでは、
10年後に痛んでしまう。
だから、コ−キングなしで、水のはいらない
ようにする。
それが基本だよ。。
と教えてくださった。
ちょうど1階部分の下屋の取り付けを
行っていたので、
みさせていただいた。
順序でいうと。
①余分なル−フィングをカットする。
②加工された板金をあてて、長さを調整する。
③取付け
④釘うち。
⑤押さえ。
という感じですが、
ベテランさんの職人さんの動きは無駄がなく。
つぎからつぎへと、
適材適所の道具を使い、
現場にあわせて、加工していく。
たたいたりまげたり。。
動きに無駄がないので、
はじめは写真がとれず、
3箇所目くらいから、
次にどうするかがわかってはじめて、
写真がとれた。
取り合い部分の複雑な加工もあっという間でした。
職人さんってすごいですね。
写真をとっていたら
現場っておもしろいでしょう!と言ってくださった。
2007.08.22
現場につくと屋根の材料をクレ−ンであげているところだった。
改めてみると大屋根なので、長い。
クレ−ンで上に運ぶのも芯材におもりをいれて、
バランスをみながらあげていく。
慎重に上まであげて。。
屋根屋さんもなれたもの!!
聞くと、一番長いもので24mの銅板をあげたことがあるそう。
そうすると今回の9mはまだまだ余裕というところでしょうか。
銅板の屋根、
今は昔の3.5倍の値段だそう。
あれは、味わい深い、いい色に
変わっていいもんなんだよう。
となつかしそうに話されていた。

2007.08.22
板金屋根は弱いっていう人もいるけれど、
それはきちんとした加工をしていないからなんだよ。。
後で聞いたら教えてくれた。
軒先10cmくらいは水がまわりやすい。
この部分に水が入ってしまうと垂木などが腐ってしまう。
なので、ここの板金をどうするか?
が一番大切だとのこと。
うちはね。コ−キングというものがない時代、
板金だけで、水を防いでいたやり方でやっている。。そう。
コ−キングの寿命は、もって、10年それでは、
10年後に痛んでしまう。
だから、コ−キングなしで、水のはいらない
ようにする。
それが基本だよ。。
と教えてくださった。
ちょうど1階部分の下屋の取り付けを
行っていたので、
みさせていただいた。
順序でいうと。
①余分なル−フィングをカットする。
②加工された板金をあてて、長さを調整する。
③取付け
④釘うち。
⑤押さえ。
という感じですが、
ベテランさんの職人さんの動きは無駄がなく。
つぎからつぎへと、
適材適所の道具を使い、
現場にあわせて、加工していく。
たたいたりまげたり。。
動きに無駄がないので、
はじめは写真がとれず、
3箇所目くらいから、
次にどうするかがわかってはじめて、
写真がとれた。
取り合い部分の複雑な加工もあっという間でした。
職人さんってすごいですね。
写真をとっていたら
現場っておもしろいでしょう!と言ってくださった。

2007.08.22
捨て唐草の取り付けのようす。
写真を追加しました。
たたいているようすと
はさんでいるようす。
このはさむ道具を反対づかいにつかうと
たたいてもいた。
道具っておもしろいですね。というと
板金屋の道具は簡単さって言って
名前を教えてくださった。
まっすぐきるもの。 まともなので→まっとも。
ゆるいカ−ブのもの。柳みたいなので→やなぎ。
つかむもの→つかみ
カ−ブのつよいもの→ひっかけ(ちょっとここだけは自信がないんです。)
こういうお話もまた現場での楽しみですね。

2007.08.24
屋根工事。
昨日は雨でお休み。
現場につくと大屋根部分の屋根を葺いていた。
屋根板(長いので、1枚6〜8キロあるそうです。)を吊金物をつかってとめていた。
見ていると屋根にあがっていいよ〜と声をかけてくださって。
あがりやすいところを教えていただいた。
屋根にあがると熱い。
上るとき、手をついてしまったら、びっくりの熱さ。
板金屋さんも、
10秒もひざつけていられないよ〜おっしゃていました。
夏に屋根工事はやっぱり大変だなぁって思う。
板金屋さんは暑さになれているのか今日は風があって涼しいとおっしゃていましたが(笑)
クラクラするかんじでした。
また、休憩の時お話をしたら、
この色は長持ちするよとのこと。
同じ板金でも、長持ちする色。
しない色があるそうで。
(塗装の種類にもよるのでしょうか)
何でも、茶系の色でもたないものがあって。
j経験的に、それは6年くらい。
この色は、15年くらいもつことが多いそうです。
(こんなに違うとはびっくりですね。)
ちなみに、銀色の生地色。塗装していない分、
もたないともおっしゃていました。。
塗装の目安は白いものが浮きでてくるころ。
10年くらいしたら一度点検したほうがいいとのこと。
メ−カ−さんでは教えてくれない。
現場での声。こんな話もまたおもしろい。

2007.08.24
今日から大工工事もはじまりました。
今回、主要な部分を伝統的な継ぎ手仕口をつかい、
金物をつかわなくても、もつように、施工していただいた。
(予算があれば、土壁をつかった貫構造の本格的な伝統工法という方法もできるでしょうが、
今回は、厳しい予算の中、大切な部分は、しっかりと施工していただいた。)
それは、建てかた後、数ヶ月後、金物はゆるみ(締めなおしていただいても、
出来ない部分もでるでしょうし。)また、築後20年たらずの家をみると
ほとんど金物はゆるんでいる。。という現場を何度もみた(というか、締まっているところを
みたことがないので、法律上の紙上の理論って、建てたときが一番いい
というようにかんじていて、無理があるように思う。。)
金物がゆるんでも、大丈夫なように木と木どうしでも、
しっかり結ばれている。
なので、金物は、最低限を確保た上での、プラスアルファとして考えている。
先日、建築の監督さんが、金物のつく位置ごとに、
種類(写真のとのように)を書き込み、
大工さんが迷うことなく作業できるように、段取りをしてくださっていたので、
みていても、無駄なく、作業されていた。
ホ-ルダウン金物も、湿気に強く、木の欠損の少ないものを
選んでくださっていた。
感謝ですね。
大工さんの質問も、次の次の工事を見据えたもの。
いい大工さんだなぁと会話をしながら思いました。
なんだか、安心しました。

2007.08.27
筋交い、間柱の工事。
現場につくと早速大工さんからの質問がとぶ。
筋交いの向きを逆にしたほうが、
交互になるので、効くと思うなど。
事前に、お話があったので、金物対応表をもっていったら、
法規的には、同じ強さの部分、同じ金物でよいとの答えなので、
そうしていただいた。
そういうひとつひとつの部分でも、よりよいようにと、
大工さんの経験からの智恵を教えてくれるというのはありがたいと思う。
5寸の通し柱や、栗の大黒など、建物のねじれに効くと大工さんが
おっしゃていて、そういう経験からの声が聞けると、次に生かすことも
できるのでうれしい。
それから、駐車場の窓の高さや、分電盤の位置など。
一部、大工さんのほうに図面が渡っていなくて、困っていたらしい。
そういう先の先を読んでの質問をしてくださると本当に助かる。
そうこうしているうちに
お施主さん家族やってこられた。
子供達は、大人達が何をいう間もなく、
あっというまに木のところへ飛んでいってしまって、
遊んでいる。
なにやら、木のかけらを集めて、
その上に、緑の葉や、小石をもせていた。
後から聞いたらたき火らしいくて、かわいかった。
(写真は片づけをしている途中でとったもの。この上にいろいろのっていました。)
子供達が夢中になっている間、
施主さんといろいろお話できた。現場の状況のことなど。
間柱ひとつでも、普通は、平らなものに、釘どめだけなのに、
ここでは、梁に、刻みをいれ、間柱の上部が梁に入るようにして、
いってこいで、動かないようにしている事や、
監督さんが、前もって記入してくださった金物を入れる位置の文字のこと
なども見に来てくださったので、お話することができて、
たくさん、写真をとっておられた。
話はとぶけれど、敷地の角にある雑草のところに
大きい芋虫が3匹いた。
男の人のひとさし指くらいある。
はじめは、こわ〜いと言っていた子供達だったけれど、
ごまむしという虫で、大きくなったらちょうになること。
ごまによくいる虫だということ。など、
ごまの花のことなど、
Y大工さん、O大工さんが教えてくださった。
さっきまで、こわい〜と言っていた子供達が急にかわいいって言いだして。。
また現場からお箸のような木と木屑を集めて、
近くにおいていった。
後で、これでごまむしちゃんたちが、ご飯を食べるのだと!!
こうやってまた、いろいろな世代ひとたちがふれあう機会って
私たちが子供の頃ってあったはず。そんな関係も、
ある程度の期間、工事しているから生まれることでうれしい。
最後に、子供達は、木にお別れを言って帰っていった。
木ちゃん。ばいばい!
このことを後で、大工さんたちにもお話したら、笑っていた。
子供って、本当にかわいいなぁ。
木は友達なのですよね。

2007.08.28
昨日(8/28)は暑かった。
涼しくなるという予報で期待していたのに、
湿度が、おそろしく高い。
少しうごくだけでも、汗がでる。
体を動かしている職人さんたちは、
まるで世界陸上の選手の人が全速力で走っているみたいだった。
本当に、おつかれさまです。
1階の筋交いはほぼ、終了。
和室の化粧柱以外は既に金物共、終了しているのを
種類と共に、確認。
夕方行ったときは、2階の工事をされていた。
筋交い、ひとつでも取り付けをみていると面白い。
写真のように、寸法をとり、
(こんな定規があるのですね。知りませんでした。筋交いは、
桁のせいによって、斜めの角度がちがうため、
少しづつカタチが違う。
軸組図を書くときなど(今回は、書いていないのですが)
はそれが結構面倒だったりするので、
こんな道具があるなんて、さすがだなぁって思う。
加工して、取り付けるのですが、
受けになる材をたたいて、締めて?(理由を聞いてくればよかった!)
から
下部分は長いまま、(角度はつけて)
もう一度あててから、カットし、位置をきめて、取り付けをされていた。
筋交いの向きというのは、
例えば、2階の場合で、下部に柱がない場合、
柱のほうに、下部をむけて取り付けるのが基本らしいことを
教えていただいた。
こういう方向の選択など、教えていただけるのは、
本当にありがたい。
教科書にはない現場の智恵だと思うので。
そうやって、実際をみながら、
ゆっくり考えてみると、確かにこのほうが
抑えが効く。
応用が利くようにしていきたいなぁって思う。
ありがとうございます。
それにしても、サウナにいるような
日でしたね。

2007.08.30
大工さんのほうは、筋交いも終了(法規的な監理者としての確認も終わりました)
床下地をはりだしました。
設備の配管工事をしている1階部分は、まずは、水平な墨だし。
ものすごく先のほそい、鉛筆があるなぁと
思っていたのは、このときのためでした。
レベルをあて、その鉛筆でだした位置に、墨をだしていました。
2階のほうは、床下地を貼り始めました。
合板でなく、杉板をはっていきます。
なるべく、石油製品を使いたくないそんな配慮があります。
また杉板は、あたたかいので断熱の効果もあります。
厚さ30ミリもある杉板。
下地として、みえなくなってしまうには、
はもったいないほどきれいです。
実は、ローコストのための手段として、
収納などは、下地現しとなるのですが、
充分すぎるほど、きれいですね。
収納部分の天井も、この床下地がみえてきます。
ほんと隠れてしまうのがもったいないですね。
触ってみるとすべすべしていました。
板をはるにも、間柱を欠いて、一手間かけて、
その下に組みいれていました。
またまた楽しみですね。

2007.08.31
今日も引き続き、設備の配管。
2階の水廻りの配管の経路がむずかしく、
現場で調整。
今回、根太がなく、構造材で、直接厚い杉板をのせているため、
ローコストの方法として、
床下地をそのまま天井としている部分があるので、
配管経路は相当気を遣ってくださっている。
例えば、通常なら直接、上にあげられる洗濯の給水部分を一度、
浴室のほうへもどしてからあげたりと、
可能なかぎり構造材をいじめないように配慮してくださっている。
収納部などをつかって通気の経路をとることにしたり。。
設備やさん、大工さんと相談しながら、決めていきました。
ありがとうございます。
そして、昨日決めた、リモコンの位置を、
ご主人だけでなく、実際に、一番使う奥様にも
確認をとりたくて、お電話したら、直接、来てくださった!!
高さはどれくらい?という話をしながら、スィッチをおすまねをしていただいたら、
なんと、
奥様は、普段に使っているリモコンの高さを測ってきてくださって、
その高さだった。
こういう部分にも、使いやすい、使いにくいというものがでるもので、
モノ本意でなく、人本意でつくっていけたらと思う。
本当に、感謝です。
雨に濡れて、風などひかれなければよいのですが。
写真は、水圧検査中。
通常使う2倍以上の圧力をかけ、漏れないかを確認しています。
今日は、反省の日でした。
もっと、図面のうちに検討しておくこと。
特に根太が内場合や、天井がない部分。
少しでも、よりよくしていきたい。