●瓦は土からできている

あたりまえのようなことだけれど。
瓦は土からできている。
五十嵐さんのところに行くといつもそう思います。
屋根の上にのっている瓦は、
いぶされて、いぶし色になっていたり、
釉薬がかかっていたり、
また工場生産されたものは、
均一で、なんだか、土の印象から遠い。
でも、もともとは土なんだと。
整形されて、天日干しをしている瓦たちは、
土色をしている。
この天日している間も、五十嵐さんは
ラジオなどききながら、
お天気・・瓦のことを気にしているそうです。
なんだか親が子を気にしているみたいですね。
この土は、地元、藤岡の土。
昔は、1mもほれば、どこでもとれたものだそうです。
そういえば、
園芸用の土などを
自転車で買いにいったこと、ありますか?
なかなか重いものですよね。
この重たさの土を、お天気にあわせて移動たする、
釜にいれる。。など、
かなりの重労働だと思いますし、
だからこそ、瓦の産地は日本全国あちこちにあり、
近くで焼かれ、葺かれていたのでしょうね。
そして
その土地でとれた土で焼かれていたから、
それぞれの日本の街並みというのも、
生まれていたのでしょうね。