土壁 角館

●石灰の採掘現場

漆喰の原材料である 石灰岩の採掘場と工場を見る機会がありました。
漆喰は、2億五千年前のサンゴやフリズナなどが石となってできた石灰岩からできるそうです。
(葛生のものはハワイのプレートが流れてきたのだとか!すごいですね。)
漆喰=白いイメージがあったのですが、
石灰岩はグレーをしていました。
それを爆発させて砕いたものを掘って、集めて、
焼成させていくそうです。
焼成の釜は、2種類あり、斜面に掘られた土中釜と立釜があり、
左官の材料になる漆喰は、昔ながらの方法である土中釜に岩塩をまえて、時間をかけて焼くことで、
割れにくい漆喰用の石灰となるそうです。
その粉上になったものに、水をゆっくりと消化させると消石灰に、
ドボンと消化させると生石灰になるその様子までみさせていただきました。
こうやって、材料がつくられている様子を見たり
つくりてさんたちが思いをこめてつくられていることを知ると
大切にしていきたいと思いますね。
ネット時代、その場に行き会うということの大切さ楽しさを改めてかんじました。

●漆喰って

この間石灰の弗化するようすをはじめてみた。
石灰に水をかけえるとぶくぶくと
泡と熱がたち、
しばらくするとクリーム(生石灰)になるのです。
・・・漆喰とは、
日左連のHPhttp://www.nissaren.or.jp/file/reform/sozai11.htmlによると
生石灰に水を加えて消化させます。消化することを「ふかす」とも言い、消化された石灰なので「消石灰」と呼ばれています。消石灰にすさと、糊を混入したものを漆喰といいます。
と書かれている。・・・・
その消石灰の前の生石灰ができる様子をみさせていただきました。
いきものみたい。
そこで、はじめて、
石灰lって何?という疑問が浮かんだ。
石灰って何?
どこにあるの?
子供みたいに。
そしたら、たまたまあった本に石灰のことがのっていると
と教えていただいた。
授業からの脱皮という本で、
そこには、小学校の授業の中で、
貝殻だったり、
カタツムリの殻だったり、
虫だったり
石灰の元というものを
を集めるお話が、書いてあった。
そう、石灰って実は身近なものだったのですね。
長いサイクルの循環の中にあるもの。
なんだか、自分たちの一部でもあったんだなぁと思ったりしました。
漆喰を塗った空間に落ち着くのはそんな理由もあったのかもしれないですね。

●洗い出し2

並べます

コテで押さえます

2008.02.21
つづきです。
親方が那智石を並べている間に、
大磯 3分、
金華砂利、
最後にゴロタ石を巻いていきます。
こんなにびっしり石がまかれるものなのですね。
どんどん進んでいきます。
そして、コテでたたいて、
その後ならすように、撫でいてきました。
これでひとまず終了。
乾き具合をみて、
外部であれば、水で洗い出すのですが、
(そうするとすべらない、凸凹ができます。)
ここでそれをやってしまうと、木等が汚れてしまいますので、
 内部のここは、スポンジで石をだしていくことになります。
楽しみですね。
それにしても、
職人さんって段取りが大切。洗い出しの仕上げをしているうちに、
相方の左官屋さんが壁のネタを練って、養生をされて、おられました。
そして、届くかどうかの確認。
使用する道具を壁にあてて、コテを用意されて、
はじめられていました。
少しの無駄のないお仕事、
見事ですね。

●洗出シ1

材料を練ります

塗ります

並べます

2008.02.21
朝から洗い出しをされるというので行ってきました。
着くと材料を、
こねているところでした。
間に合いました!
はじめに、セメントと砂と水をあわせます。
そして、昨日、つくっておいた下地の上に、
水平をみながら塗っていきます。
気づくと工事がしやすいように、足場が組んでありました。
塗り終わると
黒い那智石を並べていきます。
このかんじが、左官屋さんのセンスになるのでしょうね。
自然な感じに並べてくださいました。
つづきます。

●中塗り仕上

Bドライに酸化黄

全体

酸化黄とBドライの中塗り仕上げ。
素朴なかんじです。