●組立

2012.0525
工房につくと、
作業台兼、食器棚の上部部分の組み立ての作業をされている最中でした。
着いたばかりで
写真は間に合いませんでしたが、ただとめになっているだけでなく
見えない部分に、複雑な仕口がほどこされていました。
木が痛まないように、
添え木をしてたたいてはめていくのですが、
仕口もしっかり、木も硬いので、
カーンカンという硬い音をたてて、組み立てられていきました。
何度も何度も確認しながら、調整しながら、作業されていました。
その継ぎ手・・隠し天秤というそうです。
作業が終わったあと教えていただきました。
手前部分は、留めになっているのですが、
見えない部分なのですが
写真2枚目のようになふうな複雑なカタチになっていて、
完成した様子だけをみてしまうと
何事もなかったような・・継いだことを気づかないような
美しい形をしています。
いろいろな職人さんの仕事をみていると、
手のこんでいるものほど、
見えない部分、下地は本当は大変なのですが、
完成するとシンプルで美しいものが多いので、
過程を知らないとそのことさえ、気づかないものですね。
作業も半日くらいくらいかかったそうです。
現場に行ってよかった。
下部は組み立てが完成しました。
写真をつづきでUPしました。
本当にきれいです。
作業台兼、食器棚なのですが、
居間に置いておきたいくらいです。
本当に!

●つづきです。

丸棒を削るカンナをみせていただいた時、
他のカンナたちもみせていただきました。
この中には、購入されたものと
つくるものにあわせて、つくられたもの。
丸くするカンナの他、
へこんだRにするカンナもあるそうで、
設計者の方に指定にあわせて、その度に
道具も増えていったそうです。
UPの写真、埋木されているのがわかりますか?
逆目等をけずりやすいように
工夫されたそうです。
カンナは樫の木でできているそうです。

●つづきです

写真は洗面所に取り付けする
ドライヤーやバスローブをかける棒です。
指定の太さと、こんなに長いものはできませんと
挽きやさんに断られたそうで、
こちらも手カンナなんです。と
お話してくださりました。
(こういうお話をされているときは
何故かすごく笑顔で、大変=いい仕事ができるとうれしい。そんなふうにかんじています。)
まず、八角形に荒削りしたあと
写真のようなカンナで円形にしていくそうです。
すごくにぎりやすくて、
また木目がきれいにでています。
施主さんが新築マンションを購入されて、
無機質な空間だけれど
木等がはいることで、
リラックスできる空間になったらというようなことを
おっしゃていたことを思い出しました。
そのことをお話したら、
工藤さんも、思い出していたようで、
そうですねっておっしゃっていました。
こういうものが空間にくると
漆喰を塗りたくなるような仕上がりです。
この作業はあと1週間はつづくとのこと。
見えないようなこういう作業が、
カタチになって伝わるのだと思います。

●つづきです。

機械で製材したものをやといをつかってはいだものを
そりのないように
手カンナで、整えていくそうです。
写真2枚目のカンナ屑は中削りのもの。
しっかりと厚みがあります。
写真3枚目は仕上げの削り屑です。
ふわふわとつぶれてしまいそう。
手カンナも
荒削り(今日はこのかんな屑は清掃済みでありませんでした)、
中削り、仕上げと三段階あるそうです。

●工房へ

2012.0516
工藤木工所さんの工房に行ってきました。
さがみ野の駅までむかえにきてくださる・・そんな約束をしていたのに、
電車を寝過ごしてしまい気づいたら。。藤沢
(だいぶ行き過ぎてしまいました・・はずかしい。)
でもあたたかく迎えてくださりました。
現場につくとちょうど休憩のお時間、
職人さんは笑いながら迎えてくださり(ごめんなさい!!)
にこにこしながら、毎日、手かんなをかけつづけて、手が痛いよっておっしゃていました。
写真1枚目は、
木取りして乾燥している様子です。
2枚目は木目。
こんなに目の細かいものです。
木場の材木やさんで30年以上保管されていたものだそうで、
天然乾燥の時間を加えると50年近く前から乾燥時間もっているものなんだそうですが、
挽いてみると木は生きていて、
反っていく。
生きているもののチカラってすごいですね。
北海道のものだそうです。
その反りをとるために、両面を空気に触れさせて、乾燥させて、
成型する。。そんな行為を繰り替えされているそうです。
写真3枚目は機械で成型している様子。
硬いのがわかりますか?

芝家具発祥の地である新橋で新築マンションのリフォーム(家具工事がメインです)
がはじまります。
2011.0922 工事をしてくださる芝家具の工藤木工所さんの
工房を訪れました。
まだまだ暑い季節、
どんな家具をつくられているか。どんな方なのか、
そんな顔あわせの日でした。
写真はその時の様子です。
いろいろな道具たち、
そして作業しやすいように工夫された治具たち、
このときは、芝家具で、子供たちのためにつくった家具等も
置いてありました。
職人さんたちの姿。
そして、何よりも、工藤さんのお人柄、
この人にと決めてお願いすることに決めた日でした。
今、家具づくりに必要な施工図の準備がはじまっています。
もうすぐ、工事がはじまります。楽しみですね。