●現場日記

2008.08.28
現場に着くと下水道の工事が行われていました。
人の身長くらいの深さをで作業されていました。
今日から左官工事がはじまりました。
写真は、水刷毛引きをしてくださっている様子です。
見本を全部プレゼントするよ!とおしゃっていただきました(笑)
大工さんはそろそろ終盤ですね。
壁下地の残りが終わると階段の作業になります。
階段は、作業場で加工してから、
現場での取り付けになります。
2階の和紙貼りの作業がはじまりました。
メインの部屋は、和紙屋さんにお願いして、
また貼り方の指導と、
道具を貸していただき
のりをつけていただいたものを、
子供部屋など
施主さんでトライします。
私も
接着剤が時間に、間に合わなかったので、
カットする作業だけお手伝いしました。
やってみると口でいうほど簡単ではないけど、
楽しいですね。
そうそう、今日も電気屋さんいらしてくださいました。
本当にマメにきてくださいます
ありがとうございます。

●現場打合わせ

2008.08.26
午後一に現場で施主さんと待ち合わせ。
塗装メ−カ−さんが、
サンプルをもって、
塗り方の説明をしてくださいました。
私も、塗ってみましたが、
商品って進歩しているのですね。
びっくりするくらい
のびがよくなっていました。
(※普段は、このサ-ビスはしていません。
 今回、好意で寄ってくださいました。)
そして、
15時から現場打ち合わせです。
タカラのパネルの位置、
仏壇の位置、
タオル掛けなどの位置、
建具のこと
漆喰の色や、模様などを決めました。
漆喰の見本ですが、
同じ名前の仕上げでも、
つくりての手の癖によって、
印象が大きく違っておもしろいですね。
明日から、内部の左官工事がはじまります。
建具屋さんから教えていただいたこと。
引き戸だったら框戸の場合框は90、
ドアだったら100くらいあれば安心感があること。
外部との境につけるモヘアは、
建具側につけると目立たないこと!
(モヘアが目立ってへんだなぁと思うことがあったので、
 それは、壁側についていたんですね。こういうことも、
  知っているといいですよね。)
今日は、現場には
大工さん、監督さん二人、板金やさん
打ち合わせに、
建具屋さん、
タカラさんがきてくださいました。
タカラは練馬営業所の所長さんがいらしてくださったのですが、
責任感のある方でした。現場のことも詳しくかったです。
ありがとうございます。
打合は6時半頃までかかりました。
おつかれさまです。
写真1枚上は、
壁の様子。
プラスタ−ボ−ドの上に、ラスボ-ド。
ちょっと見られない下地だと思います。
外壁の延焼のおそれのある部分に
石膏ボ−ドを貼らなくてはいけないのですが、
石膏ボ−ド9.5mmは準不燃材料。
石膏ラスボ−ド+プラスタ−(所定の厚みが必要)だと不燃材料。
単体だと性能があがっても、
外壁とあわせた認定がないと許可できないとのこと。
認定をとるには500万くらいかかるのだとか。。
個人では対応できないですよね。
法改正の影響か、
よりよい性能を選びたくても、
意味がないと思われる使用でも、
金銭的なものは、市民個人個人が負担するか
もしくは、性能を低くしないと
許可できませんという見解でした。。
理由を聞いたのですが、
あなたたちが選んだ国会議員の決めた法律だから、
こうしなくてはいけないそうです。
伝統構法もつくれないような法律みたいですね。
誰のための法律改正なのでしょうね。

●大工工事

2008.08.22
現場につくと2階の和紙の下地が終了していました。
そして吹抜部分のラスボ−ド貼りがはじまっていました。
吹抜と1階が漆喰になります。
壁ができると部屋っぽくなりますね。
先日、左官屋さんが見本をつくると
はりきって、半端なボ−ドを持ってかえられていました。
どんな見本が届くか楽しみです。
夕方施主さん、監督のKさんもいらっしゃいました。
ものを掛けたい部分の下地を大工さんと確認しました。
能面をかざりたいというお話に
とっさに大工さんが大きさをしめしてくださってさすがだなぁと思いました。
そうそう、家はつ買うものでなく、つくるものだよねぇと、
施主さんと大工さんが口をそろえて
お話していました。
よかったです。

●現場日記

2008.08.18
お盆があけ、現場が再開しました。
今日は、大工さん二人、
和紙の下地と外壁の下地を貼られていました。
写真のように、壁ができると急に部屋らしくなりますね。
天井は構造材が現しになります。
私のほうは、工務店のHさんと打ち合わせ、
入れ替わり立ち代り、
大工さん、建具屋さん、電気屋さん、左官屋さんがそれに加わり、
朝一〜お昼すぎまで盛りだくさんでした。
見切りをどうするか、
階段をどうするか、
など細かい部分の確認です。
ここの電気屋さん、本当に親切で、熱心です。
誇りをもって、お仕事をされているのが分かります。
一度、ピアノところのブラケットの高さを決めたのですが
座ってひくものだから、低いほうがよいのでは?
と提案してくださったり、
玄関の外のドアホンの位置を、玄関ポーチの道路からみえるところにしたほうが、
お客さんや知らない人が来たときに、
どこにあるかわかるので、いいのでは?とこれも、一度工事をしたものを
再提案してくださったり、
よりよいように、何度も、何度も足を運んでくださっています。
こういう職人さんとめぐりあったお施主さんは本当に幸せだと思います。
昔、土壁の時代の仕事でスタートしたそうで、むずかしい仕事も、俺ならできると
最近はよくおしゃってくださっています。
本当にまめに現場にいらしてくださるので、
現場で会う確立がびっくりするくらい高いんです。

●和紙の工房を訪ねる3

漉いた和紙は
そして、どんどん重ねておきます。
そこにはトロロアオイというトロっとしたものがはいっていることで
一枚の紙になり、また消えてしまうものなので
くっつかないんだそうです。
そして、30分に一度、材料を練って、
他の職人さんが紙の乾燥をされていました。
うれしかったのは、施主さんの小学生のお子さんが
目をまん丸にしてみていたこと。
とっても腕白な元気な男の子なので、
じっとしていられるかな?
なんていう大人の心配は無用。
身を乗り出して、
みて、体を一緒に動かしていました。
子供って、
すごいものなんなんだなぁと
思います。
おもしろかったのか、
何かをかんじているのだと思います。
そして壁紙なのですが、
こちらでは、
壁紙として貼りやすいように、
裏打ちも1枚につき+300円でしてくださります。
90×60の和紙。。200円のものでしたら、
1枚、500円という価格です。
びっくりするくらいお安いですよね。。
これが問屋さんを通して東京等のお店にでるときは、
1000円〜1500円していますものね。
ちなみに、
真っ白い和紙は塩素系で漂白しているものなんだそうです。
買った当時は白くても、後に塩素がでてきたり、
黄ばんできます。
けれど、不思議なんですが、
楮の手漉きの和紙は、日がたつにつれて、白く
きれいな色になるんです。
天然のものって不思議ですよね。

●和紙の工房を訪ねる2

その日は、ちょうど、染紙を漉いているところで、
その様子を見学させていただきました。(要予約です)
(今回は、化学染料で染められていました。注文があって、
 本につかわれるもを漉いているとのことでした。)
和紙の原料がはいった船に、
写真のようなすだれ状のものを手早く動かし、
あっという間に漉いていきます。
ここのは90×60サイズが2枚一度に漉けるそうです。
上から竿みたいなものでつっているから、見た目よりは
軽いそうですが。。大変そうですね。
このすだれ上のものですが、
節から節間(30cmくらいのもの)を、
絹糸で結わいてつくっていったものだそうですが、
とてもきれいです。
そして、このすだれをつくる専門の職人さんが、
今はいらしゃるそうですが、
少なくなっており、
このすだれがないと
手漉き和紙は成り立たないし、
つづけてられるかという
いろいろな伝統的なものにある問題に、
こちらも直面しているようです。

●和紙の工房を訪ねる

2008.08.03
施主さんと、
壁紙として貼る和紙を買いに
埼玉、小川にある
久保昌太郎和紙工房さんを訪れました。
http://homepage2.nifty.com/ogawa_washi/
こちらは無添加和紙を試みたりと、
製造過程に関わる薬品にこだわっていたり、
また、何がどうつかわれているかをオープンにしています。
その、無添加和紙ですが、
冬のみしかつくれないそうです。
夏場は和紙を梳くときにいれる
トロロアオイが腐ってしまうんだそうです。。
トロロアオイをいれることで、
和紙がスダレ上のもののうえで固まり、
またトロロアオイの粘り気は消えてしまうものなので、
梳いた和紙を重ねてもくっつかないそうなんです。
植物のそういう性質を利用しているなんて、
すごいですよね。
以前は、和紙づくりは、
農業等との兼業だったため、冬だけの作業でした。
今、専業でやる場合、このトロロアオイが腐ってしまうという
問題に直面するようです。
また楮を煮るときにも、灰汁をつかう、ソ−ダ灰をつかう、
苛性ソ−ダを使うなど、いろいろな方法があります。
ちなみに苛性ソ−ダは、ソ−ダ灰よりも強い薬品です。
灰についても、
昔はカマドなど生活に普通にでてきた灰を利用していたそうです。
むいているのはヨモギなんだそうです。
おもしろいですね。
和紙といっても製造過程をきちんとしていないと
途中で化学薬品が大量につかわれていたり
してしまうのですね。詳しくはHP上のコラムをお読みください。)
など、こだわった和紙つくりをされています。
無添加でないものでも、どんな材を
どんな薬品をいれているかなど、
確認することもできますし、
材や、薬品を相談して漉いていただくこともできます。
次回は(とびとびになるかもしれません。)
紙を梳いているようすをお伝えします。

●外部下地

2008.08.08
今日は外壁のの下地工事。
22条防火地域なので、
耐水石膏ボ−ドをはらなくてはいけない。
窓の形などを繰りぬいて下から貼っていってました。
内部では、左官屋さんが土間の下地をされていました。
今日は38度ということだったけど、
外は風があって、涼しいので、
そこで監督さんたちとお話をしていると
タイル屋さんがいらした。
目地をどうするか。。
弾性系のものだと木との相性が悪いので、
将来的に割れてしまうから、
タイルとタイルの間は弾性系にして、
木との間はシリコン系にしたいとのこと。
こだわりを持ってる方なので、
長い目でみて、一番いいのは?
と聞いたら、下地をモルタルにして、
セメントとのこと。
でも、2階は重すぎて無理かなぁとのこと。
いろいろな職人さんと話を聞くけど、
長い目でみていいのは、
昔からのやり方だったりする。
今のものは施工性やできた瞬間の見た目のよさが
優先なのかなぁ。。
後で聞いたことなのですが、
タイル屋さん、
私が現場に来ることを聞いて、
わざわざ仕事を切り上げてきてくれたそうです。
なんだか、そういうこだわりを聞くとうれしい。
工事は明日なのですが、
楽しみです。
約束していた施主さんがいらして、
今度貼る予定の和紙を石膏ボ−ドに貼ってみた。
のりのサンプルを取り寄せて、
どちらにするかの検討。
和紙が透けないかの検討。
もったいないかと思って、
文房具の機械漉きの越前和紙を買ってきて
それも、貼ってみたけど
手漉きの細川紙と比べると見劣りがする。
並べてみるとやわらかさがちがいました。

2008.08.07
現場につくと大工さんが畳コーナー部分の加工をされていました。
畳下は収納になります。高さ30cmの畳コーナーの下を有効に確保するために、
根太方式でなく、床板を渡して空間を確保しました。
上部なように、束部分を上のばしに大工さんが工夫してくださいました。
そして、引き込み戸の戸袋のつくりかたを
相談。
洗面所が狭めなので、部屋をできるだけ広くとるために、
普通は、36×39の材を下地材に使うのですが、
丈夫さを確保できた上で可能な範囲で材を細くするために、
削ってくださいました。
ありがとうございます。

●現場打ち合わせ

2008.08.02
施主さん、
工務店さん、
ステンレスキッチン屋さん、
ガス屋さんと打合わせ。
いろいろあるオ−ルステンレスのキッチンをつくっている
メ−カ−さんのその製造元さんに依頼することになったのですが、
金額は、約6割くらい。。
(板金屋さんだと今回の半分くらいだと思います。
 ただし、細かい注文には
 対応できないのではないかな。)
ショ−ル−ムにある主婦のこころをくすぐる?
モノを細かくつけなければ、
システムキッチンよりも、使い勝手がよく、
質のよいものが
ロ-コストでつくれるんじゃないかなと思う。
ショ-ル-ムにあるものは、初期の見た目がよくても、
合板に薄いステンレスが巻いてあったり、
圧縮した段ボ-ルに近い心材が化粧されていたりするので。。
担当の人もものすごくかんじのよい人でした。
またお願いしようかなと思うほど!!
そして、工事の打合せ
手持ちの絵や、鏡などを取り付ける場所を
確認したり、照明のことなど、今後の日程など
細々とした打合わせ。
丁寧な方なので助かります。
それから、ガスの打合わせ。
懐がすくないので、
ガス屋さんの営業さんでは配管がむずかしくて、
できないのに、できると、
何日も、いったりきたりだったので、
工事の分かる人をとお願いしたら、
あっという間に解決。
後で、聞いたら、電気屋さん
すごいですね。とおしゃっていたそうです。
ありがとうございます。
現場では大工さんが断熱材入れ、
タイル屋さんが床タイルを貼られていました。
カメラを忘れてしまったので、
今日は写真がUPできずに
残念ですが、
たかが断熱材ではなく
されど断熱材というほど、
しっかりと入れられていました。
若い大工さん(私より上ですが)ですが
見えないところが大切なんですと
丁寧に入れられていました。
タイルのほうも、
キレイにできそうで楽しみです。
打合わせは、今日も、9時すぎから、
お昼もたべずに、2時すぎまで。
おつかれさまです。
そしてありがとうございす。
明日は、施主さんと和紙を買いに行ってきます。